本稿では、日本のケータイらしさを追求し、おサイフケータイやワンセグ、赤外線通信といった機能を搭載したauのAndroidスマートフォン「IS03」の使い勝手を紹介している。前回はIS03の外観と液晶周りについてチェックした。今回はUIと日本語入力についてレビューしたい。

IS03(シャープ製)。今回使用した端末は試用機であり、特に各種動作速度などは発売までにさらに良くなる可能性がある

おサイフ・ワンセグ対応のauスマートフォン「IS03」を試す

第1回 外観と液晶周りをチェック
第2回 UIと日本語入力機能をチェック

見栄えのいい分かりやすいUI

IS03には、Ocean Observationによる独自UIが搭載されている。IS01にも採用されていたものとほぼ同じUIで、アイコンの周囲を丸く囲んだ独特の外観が特徴。ホーム画面はデフォルトで3面。最大10面まで増やすことが可能で、画面を左右にフリックすることでホーム画面を切り替えられる。画面下部にはメインメニュー、電話、メール、ブラウザ、タスクマネージャの5つのアイコンが並んでおり、画面を切り替えても固定して表示されている。

Ocean Observation UIのホーム画面。デザイン性だけでなく、視認性も高い。下部の中央3つのアイコンはホーム画面を左右に切り替えても固定されている。メモリ液晶のホームボタンを押すと左右の2つのアイコンに「メインメニュー」「起動中アプリ」という文字が表示される。Androidの標準的な動作では、ホームボタンを押すと中心となるホーム画面に戻る機能があったが、IS03にはないらしい

アプリを起動する場合は、メインメニューをタッチして表示されるアプリ一覧から探す。一覧画面では矢印にタッチするか左右にフリックするとページが切り替わる。

メインメニューからアプリ一覧を起動したところ

このアプリ一覧のOcean Observation UIの動きはちょっと緩慢で、ページが多くなると目的のアプリを見つけるのが大変だ。よく使うアプリは、ショートカットをホーム画面に作成するといいだろう。

ショートカットの作成は次の通りだ。メインメニューのアプリ一覧から目的のアプリアイコンを長押しすると、アプリの配置が移動できるようになる。すると、上部に「ショートカット作成」と表示されるので、そこにアイコンをドラッグするれば、ホーム画面が表示されショートカットを作成できる。

アプリ一覧からショートカットを作成するには、アイコンを長押しして、画面上部の「ショートカット作成」にドラッグ。ホーム画面が表示されたら指を離せばいい。画面右端の「+」アイコンに持っていくと、新規ホーム画面を作成してそちらに移動できる。ショートカットを削除したい場合は、そのまま画面下部の「ショートカット削除」にドラッグ&ドロップすればいい

画面上部には、Androidで特徴的な電波状況や時計などが表示される通知エリアがある。このエリアは、全画面表示のアプリを使用している時以外、常にアクセスできる。ここをタッチするか、タッチしてそのまま下に指をスライドさせると通知エリアが広がり、さまざまな情報が表示される。

通知エリアには各種情報が表示される。メール着信時には件名と送信者が表示されるので、そのままタッチすると指定されたメールアプリが起動してメールを確認できる

たとえばメールが到着した場合などに通知が表示され、その通知部分をタッチするとメールが起動――といった具合に、いちいちホーム画面に戻ってアプリを起動しなくても素早く情報をチェックできる。ワンセグや音楽プレイヤーのようにバックグラウンドで起動しているアプリも、この通知エリアからアクセスすることが可能だ。