PowerPoint 2011には、作成したスライドを画像化し、iPhotoに書き出す機能が備わっている。この機能自体はPowerPoint 2008にも搭載されていたが、iPad登場前のOffice 2008発売時点ではその実用度は低く、存在を知らぬままのユーザーも多いのではないだろうか。

そんなユーザー にもぜひ覚えてほしいこの機能を使うと、[ファイル]メニューから[共有]→[iPhotoに送信]を選択し、iPhoto内でのアルバム名と画像の種類を指定するだけで、スライドショーを簡単にiPhotoに書き出すことが可能。あとはiTunesを介してiPadに同期すれば、いつでもどこでもスライドの閲覧ができる。

スライドを画像として書き出すため、アニメーションや画面切り替えの効果などは削除されるが、iOSならではのページをめくるような動作だけで操作可能。紙や口頭のみの提案に比べ十分に魅力的なプレゼンテーションになるはずだ。

なお、画面サイズの小ささから実用度は低いが、iPhone、iPod touchでも同様に利用できる。

スライドをiPhotoへ書き出すには、[ファイル]メニューから[共有]→[iPhotoに送信]を選択する

アルバム名を入力、画像の種類を選択して[iPhotoに送信]ボタンをクリック。iPhotoが起動し、自動的にエクスポートされる

スライドが画像となって、iPhotoに書き出された状態。iTunesを使ってiPadなどと同期しよう

作成したスライドの活用に関する新機能としてもう一つ覚えておきたいのが、インターネット経由でスライドショーを公開できる「ブロードキャスト機能」の登場だ。スライドの切り替えなどもほぼリアルタイムで行うことができるこの機能を使えば、離れた場所にいる相手にもスライドショーを利用したプレゼンテーションが可能となる。 [ファイル]メニューから[共有]→[ブロードキャストスライドショー]を選択すると表示される操作画面には、ブロードキャストサービスに関する説明なども含まれている。

[ファイル]メニューから[共有]→[ブロードキャストスライドショー]を選択すると表示される操作画面。ブロードキャストする側はWindows Live IDが必要だ

Office for Mac 2011 新機能大全

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