ペンタックス「K-r」は、多機能と小型軽量を両立したエントリー向けのデジタル一眼レフ機だ。昨年発売した入門機「K-x」では100種類のカラーバリエーションが話題となったが、K-rではボディ12色×グリップ10色の全120通りのオーダーカラー受注サービスを実施中。そのK-rのカメラとしての性能をレビューしよう。

K-rレンズキット

今回試用したのは、ホワイト/ブラック/ピンクの3色が用意されたレギュラーカラーの中のホワイトのモデルだ。エンジニアリングプラスチックの外装の上に、光沢感のある白い塗装を施し、本体の前面から側面にかけては黒いラバー素材を配置。最近では白いデジカメは珍しくないとはいえ、見た目の色のインパクトは強く、屋外でも目立つ色といえる。

キットレンズ「DA L18-55mm F3.5-5.6AL」は、ボディカラーと同じ色で塗装されている

グリップラバーは黒だが、交換サービスによって他の色のグリップラバーに交換もできる

従来機K-xの外観と比較すると、グリップラバーの面積が広がったことや、天面のペンタミラー部分からボディの両サイドにかけての形状が大きく変わったことが分かる。従来は曲面を多用した親しみやすい印象だったが、今回のK-rは丸みが抑えられ、よりかっちりしたイメージになっている。

サイズはK-xに比べてわずかに大型化し、本体重量は29gアップした。ただそれでもデジタル一眼レフ機としては小型軽量の部類で、携帯性は良好。小型軽量ながら、適度な剛性感があり、キット付属の標準ズームを装着した際のホールドバランスは悪くない。

天面にポップアップ式のストロボを内蔵。K-xに比べてやや四角いデザインになった

大きくて高精細な液晶モニターを新搭載。ボタン類の基本レイアウトはK-xを踏襲する

シャッターボタンのまわりにある電源レバーを回すと約0.28秒で起動し、液晶モニターに各種の撮影情報が表示される。液晶モニターは、従来よりも大型で高精細な3.0型/約92.1万ドットのTFTを新搭載。ファインダーは視野率96%、倍率0.85倍のペンタミラー式を継承する。見やすさはエントリー向けのデジタル一眼レフ機として標準的なものだ。……つづきを読む