NECは11日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで、「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2010」を開催した。期間は12日まで。テーマは、「人と地球にやさしい情報社会へ。~あなたとともに、未来をひらく~」だ。イベントでは、企業の関心が高いECO関連の製品が数多く紹介されていた。

LifeTouch

10日に発表された「LifeTouch」は、7インチ液晶を搭載したタブレット型Android端末。通信機能として標準で無線LAN(IEEE802.11b/g)を搭載する。店頭販売はせず、企業のみの提供だが、ターゲットはコンシューマが中心とのこと。つまり、各企業が独自のアプリを搭載して、コンシューマ向けに販売することを想定している。そのため、販売する企業が希望すれば、3G対応も可能だという。

HOME画面

ソフトキーボード

縦型表示も可能(右は電子ブックリーダー)

非接触型指ハイブリッド認証システム(参考出展)

指紋と静脈認証の両方を同時に読み取るハイブリッド型。ハイブリッド型にすることで、身体的特徴により利用できないという課題を解決している。実際に試したところ、認証スピードは2~3秒程度。装置デザインは今後変更される可能性があるという。

非接触型指ハイブリッド認証システム

RFIDリーダー/ライター搭載のau携帯(参考出展)

物品管理、配送管理、保守管理で利用されているRFIDリーダー/ライターは、通信はクレードルに挿して行わなければならないという不便さがあったが、携帯電話と一体化することにより、その手間を省き、通信回線がない場所でも利用できる。また、端末数を減らすという効果もある。主要な13.56MHz、UHF帯、2.4GHzの3周波数に対応。開発はKDDIと共同で行っているという。

RFIDリーダー/ライター搭載のau携帯

ECOツールや離席センサ搭載の企業向けPC

富士通製のPCやNECディスプレイソリューションズのディスプレイにも搭載されている離席(人感)センサ。離席センサを利用することで、Windowsの省電力設定よりも短い時間で省電力モードに移行できる。担当者によれば、企業向けPCに搭載されているのは、現在のところNECのPCだけだという。また、ECOモード設定や使用電力を見える化するツールも搭載されている。ECOモード設定は、Windowsが標準で持っている省電力設定を1つの画面にパッケージ化したもので、利用シーンにより、高性能、通常、ECOの3つのモードにワンタッチで切り替えて利用できる。

離席センサ搭載のMate タイプMG

ECOモード設定(上)とモード切り替え(下)

PCの電力使用量推移がわかる「エネパルPCパック」

電力量を管理したいPCにエージェントソフトをインストールすることによって、管理者のPCで消費電力やCO2排出量の推移を確認できる。部署単位で集計することも可能。電力量は実際の電力使用量ではなく、カタログ値などから算出した理論値。

各PCのエージェント画面

管理者画面

空調や照明も含めてオフィスの電力使用量推移がわかる「エネパルOffice」(仮称)

PCだけでなく、照明、空調、コンセントの電力使用量も管理しようというが「エネパルOffice」(仮称、参考出展)。PCの電力使用量はエネパルPCを利用し、他は電力センサを用いた実際に消費された電力量を集計する。実績は、グラフで推移を確認できる。

「エネパルOffice」(仮称)

SLC型SSDを搭載したExpress5800

SLC型SSDを搭載したExpress5800を展示。2.5インチHDDを搭載するモデルに比べランダムリード性能は約4倍、ランダムライト性能は約3倍となり、20%の省電力になるという。

SSD搭載のExpress5800/GT110b-S(右)。左は同型のHDD搭載モデル

搭載されているIntel製SSD

日産リーフや急速充電器

予約が開始された日産の電気自動車「リーフ」や高砂製作所の電気自動車用急速充電器(TQVC500M3)も展示。TQVC500M3は、オプションでFelicaに対応。30分程度で80%の充電が可能だという。

日産の電気自動車「リーフ」

「TQVC500M3」