【レポート】
透明ディスプレイは、例年出展している韓国メーカーの進展が窺え、より大型化した製品の出展が見られた。Samsungは、23型および46型LCDによる透明ディスプレイを出展した。また、韓国LG Displayは透明LCDによる47型Window TVを出展した。
韓国Samsung Mobile Displayは、14型および19型qFHD対応AMOLED(Active-matrix organic light-emitting diode)による透明ディスプレイを出展した。14型品はトップエミッション構造のAMOLEDを採用し、透過率が38%で窓やノートPCでの利用を想定している。19型品はボトムエミッション構造のAMOLEDを採用し、透過率が30%でショーケースなどでの使用を想定している。
環境対応をも睨み、新材料・新構造のディスプレイの開発も進んでいる。
日立ディスプレイズは、MEMSシャッター方式ディスプレイを展示した。液晶ディスプレイと比較して、a-Si TFTの代わりにMEMSシャッターアレイをアクティブ素子に用いる。基本技術は米Pixtronixが開発したもので、日立ディスプレイズで量産を行う予定。光透過率が60~80%で液晶ディスプレイの10倍高く低消費電力を実現する。また、液晶材料を用いないため応答速度が速い。さらにカラー表示の透過表示モードと外光を利用する反射白黒表示モードの切り換えが可能となっている。
Samsungでは、10.1型のPlastic LCDを出展した。厚さ0.09mmの樹脂基板を採用し、220℃以下の低温プロセスでa-Si TFTを形成している。ガラス基板採用のLCDパネルと同等のプロセスで製造可能という。バックライトユニットを含めたモジュールの厚さは1.8mmで、解像度が1024×600画素、輝度が250cd/m2、コントラスト比が1000:1。同開発品を用いたノートPCや電子書籍端末を展示した。
台湾Chimei Innolux(CMI)は、環境対応品として、PI(ポリイミド) FreeのLCDパネルの開発品を出展した。液晶樹脂に配合した特殊なUV硬化性樹脂に配向膜の機能を持たせたもので、配向材であるPIが不要となる。これにより年間約120tのCO2削減が期待できるという。開発品は3.2型VGA表示のa-Si TFT-LCDで、輝度は300cd/m2、コントラスト比は550:1。携帯機器への応用を想定している。
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