【クリエイター100選】第82回　湯口りさ(Webデザイナー)

雑誌『+DESIGNING』、雑誌『Web Designing』、『マイコミジャーナル』の3媒体が、様々なジャンルのクリエイターたちを100人連続で紹介していく新企画。第82回は、CSSスプライトを簡単に実装できるFireworksの拡張機能「CSS Sprite Extension」の開発者、湯口りさが登場。

湯口りさプロフィール

2000年からいくつかの企業に在籍し、Webサイト制作、運営、ディレクションを経験。制作を中心に活動したくなり2005年にフリーランスとして開業。小規模のコーポレートサイトを中心に、企画・デザイン・HTML/CSS・Flash(ActionScript2.0/3.0、Flash Lite)と制作全般に携わっている。ちょっとした工夫で作業効率アップなツールを作っては、不定期に自身のWebサイトに掲載。

Q&A

――この仕事に就こうと思った年齢ときっかけは?

湯口りさ(以下、湯口)「22才の時。後輩に使い方を教えるために作ったPhotoshop講座がきっかけでWebサイトが『WWWイエローページ』に掲載されて、有頂天になってHTML/CGIなどに詳しくなってそのまま。ただ、就職氷河期時の就職なのに、業界については全く調べずに適当に飛び込んだので、『Webサイトを作る人＝コンテンツをイチから作る人』と大きく勘違いしていました」

――これまでで一番思い入れのある仕事は?その理由や思い出を教えてください。

湯口「もう10年くらい前のものなので残ってないのですが、Flashの初仕事でランキング機能付き15パズルを作ったことです。学生時代にFlashに挫折していたので、Flashをちゃんと始めるるきっかけになったこともありますが、その仕事のために読み込んだFlash-jp(今はWebサイトになっています)がきっかけで、Web関係のイベントに参加したりして同僚以外の知人が増えました。私の世界を広げてくれたと思っています。数年後に、当時運営していた趣味のサイトでゲーム部分をちょっと変えて公開していたのですが、同業の方から使いたいと連絡があって普通に見積もったら返事がこなかったという苦い思い出もあります」

――この仕事を辞めようと思ったことはありますか?また、そのきっかけは何ですか?

湯口「ないです」

――これから取り組んでみたいこと、関わってみたい仕事は何ですか?

湯口「今までケータイサイトは興味がなかったのですが、気持ちのいいGUIを自分の課題にして、スマートフォン向けのWebサイトやアプリに取り組んでいきたいです」

――愛用している、思い入れのある道具や本、ものを教えてください。

湯口「ワコムのタブレットです。本格的にパソコンを触るようになった時からずっとタブレットなので、これがないと落ち着かないですし、実はマウスがうまく扱えません。iPhoneも、ワコムのペンみたいな使いやすいスタイラスでかける日が来たらいいなーとひっそりと願ってます」

――尊敬している人を教えてください。

湯口「特定の誰かはいません。自分の周りにいる能動的に動いている素敵な人たちをみんな尊敬しています」

――アイデアを練る場所、時間などを教えてください。

湯口「考えているだけなら場所・時間を問わずなのですが、まとまるのはお風呂場か台所にいる時が多いです。パソコンの前は考えが発散してしまって、効率が悪い気がします」

――1カ月で仕事をしない日は何日ありますか?

湯口「8日程度。土日祝日は、緊急以外は仕事はしないことになっています。実際には平日やり残した仕事をやったりしてしまうので、守れてないのですが」

――理想的なオフの過ごし方は?

湯口「ひと月くらい離れて違う街でノンビリ。オフでもネットは手放せません。暇すぎるとその後の意欲が下がってしまうので、仕事ではないのに同じようなことをしてると思いますが」

――趣味やコレクションなど、いま、個人的にハマっていることを教えてください。

湯口「ここ数年、テレビゲームへの情熱が戻ってきたので、携帯ゲーム機対応と噂のREGZAとPS3をセットで買いました。ただ、なかなか時間が作れず、楽しんでいるのは家族だけという、ちょっと不本意なことに」

――お酒を飲みますか?週何日、どのくらいの量を飲みますか?

湯口「好きだし、そこそこ飲みます。ただ普段から飲む習慣はないので、家だと一年で平均しても週1、2回くらい。量もアルコールの種類によらず一杯くらい」

――同業でよく飲みにいく、食事をする人は誰ですか?

湯口「最近はあんまり行ってませんが、Flashに関わる方と飲むことが多いです」

作品紹介