KDDIは10月18日に開催された新商品発表会で、同社スマートフォン「IS series」の新製品3機種を発表した。本稿では、2011年春発売予定で史上初の防水スマートフォンとなる「REGZA Phone IS04」(富士通東芝モバイルコミュニケーションズ製)を写真で紹介していく。

2011年春発売予定のREGZA Phone IS04(富士通東芝モバイルコミュニケーションズ製)

REGZA Phone IS04は、全面タッチパネルタイプのスマートフォンで、富士通東芝モバイルコミュニケーションズが開発した。プラットフォームはAndroid 2.1を採用している。

ディスプレイは、マルチタッチに対応した4.0インチフルワイドVGA(480×854ドット)の静電式タッチパネル(TFT液晶・最大16万色表示)を搭載。東芝のテレビ「REGZA」の技術である「モバイルレグザエンジン3.0(超解像等)を採用し、ワンセグやYouTube等の動画を高画質で楽しめる。また、約1,219万画素オートフォーカス付きカメラを搭載し、おサイフケータイにも対応。「WIN HIGH SPEED」にも対応し、下り最大9.2Mbps、上り最大5.5Mbpsの高速通信にも対応している高性能スマートフォンだ。

今回の発表会ではワンセグがデモンストレーションで動いている端末はあったが、残念ながら全ての機能を試せる実機はなく、モック展示のみとなったが、外観を中心に紹介する。

表面。4.0インチフルワイドVGATFT液晶画面の下に左からメニューキー、ホームキー、バックキーが並んでいる

裏面。約1,219万画素オートフォーカス付きカメラとライト、Felicaチップ、赤外線端子が上部に並び、下にはGoogleのロゴがある

裏面上部を拡大した所。カメラの脇にFelicaチップのマークが入っている。左上がライトで、右が赤外線端子

スマートフォンとしては初めて防水にも対応しているのが大きな特徴で、裏蓋を開けるとパッキンが設置されており、水が内部に侵入しないようになっている。防水機能はIPX5/IPX7相当である。

裏蓋のバッテリーが当たる部分にはパッキンがある

裏蓋を開けてバッテリーを外した状態。au ICカードスロットとmicroSD/microSDHCメモリカードスロットが存在する。microSDHCメモリカードの容量は最大32GBまで。バッテリーは今回の発表会場で見ることができなかったが、1300mAhを予定しているとのこと

下側面にmicroUSB端子が存在。カバーをした所

カバーを外すとmicroUSB端子が現れる。防水ということもあって少し奥に端子がある

上側面に3.5Φジャックと伸張式ワンセグアンテナが存在する

ワンセグアンテナを伸ばしたところ

右側面にキーが集中しており、端末の真ん中辺りに電源キー、その下に音量上下キー、その下にカメラキーが並ぶ

左側面にはキーが全く存在しない

右側面下部にストラップを付けることができる

カラーはブラック、ホワイトの2色展開

発表会会場ではワンセグのデモンストレーションが行われていた。画質は非常にクリアだ

UIは、基本はOcean Observation開発の「Ocean UI」だが、東芝のWindows Mobile端末が過去搭載していた「NX!UI」も搭載し、切り替えて使えるとのこと。メールやmixiの新着情報、よく連絡する相手やよく見るウェブサイトに簡単にアクセスでき、ボタンひとつでテキストや写真、動画をmixiやTwitterにそのままアップロードできる機能などを搭載するとのことだったが、発表会場に実機がなく、試すことはできなかった。

イメージ画像では、IS03などで使われている「Ocean UI」が画面に表示されている

サイズは約126×62×12.2mm(全て暫定値)。下にほぼ同じ大きさの液晶画面を搭載したXperiaと比較した写真を掲載しているが、幅も高さもかなり大きい。角張った形状ということもあり、余計大きさを感じる。重さは約149g(暫定値)。連続通話時間は約310分(暫定値)、連続待受時間は約300時間(暫定値)、充電時間は約200分(AC時・DC時共、暫定値)。無線LAN規格はIEEE802.11b/g準拠、Bluetoothは2.1+EDR対応だ。

XperiaとIS04を並べてみた。液晶画面はほぼ同じ大きさだが、防水を実現するためかIS04の方が幅も高さもかなり大きいことが分かる

XperiaとIS04の裏面比較

XperiaとIS04の下部側面比較。厚みの差はそれほどない

XperiaとIS04の上部側面比較。IS04はイヤホンジャック、カメラ部分に出っ張りがある

最初からEメール(~@ezweb.ne.jp)、Cメール、デコレーションメール、LISMO!、Googleサービス、au one マーケットが利用可能で、先述の通りおサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信機能に対応している。また、ジャストシステム社が開発した「ATOK」が日本語入力システムとして搭載される。

今回は実機がなく、実際に触って機能を試すことができなかったが、IS03以上の高機能で防水を実現したスマートフォンということで期待は大きい。全ての機能が試せる実機がメディアの前に現れるのが待ち遠しい。

(小林健志/K-MAX)