【レポート】

スポーツに通じる高揚感と緊張感 - フリーポア・ラテアートの魅力に迫る

1 フリーポア・ラテアートの世界チャンピオンに

    土方幸子  [2010/10/18]

    歴代最高スコアで優勝

    「他のバリスタが文化系だとしたら、自分は体育会系かな」。そう語るのは東京・渋谷のカフェ「ストリーマー・コーヒー・カンパニー(STREAMER COFFEE COMPANY)」オーナーの澤田洋史バリスタ。米国シアトルで開催された「フリーポア・ラテアート・チャンピオンシップ2008世界大会」にて歴代最高スコアでの優勝という輝かしい実績の持ち主だ。

    トリプルロゼッタのラテアート。完璧なエスプレッソ、フォームドミルクに高度な技術が合わさってはじめて美しいラテアートに

    澤田さんのことを今まで知らなかった人も、彼の作品を目にしている人は多いだろう。なぜなら、「ニコン COOLPIX S640」のTVCMでは木村拓哉さんと共演してラテアートを実演し、マクドナルドのコーヒーブランド「マックカフェ」のCMでは、華やかで美しいラテアートを披露しているからだ。

    澤田バリスタの技術を紹介した本も発売されています

    『フリーポア ラテアート』
    澤田バリスタのフリーポア・ラテアート技術とアートバリエーションを完全収録。
    2009年7月発売・B5変形判 107ページ
    定価1,890円

    ラテアートというと、ピックやつまようじなどを使ってウサギやくまなどのアートを仕上げるものを想像しがちだが、澤田さんはミルクの注ぎのみでアートを仕上げるフリーポア・ラテアートで私たちを楽しませてくれる。冒頭で触れた「自分は体育会系のバリスタ」のコメントは、澤田さんがカフェラテを淹れる様子を見ていればとてもよく理解できる。

    高度なアートが次々と

    エスプレッソの入ったカップに、ピッチャーから注がれるミルク。浮き上がってくるのはロゼッタ(リーフ)。「見たことある模様だよ」とお思いの方もいるだろうが、あっという間にもう1枚のロゼッタが。しかし澤田さんはミルクを注ぎ続け、「こぼれそう! 」とヒヤヒヤしてしまうほどミルクがカップの口ギリギリになったところで、さらにもう1枚。見事トリプルロゼッタのアートが完成した。

    手首の角度やミルクを注ぎ入れるスピードを変えてアートを仕上げていくフリーポア・ラテアート

    できあがったカフェラテに見とれていると、もう1杯淹れる澤田さん。今度もロゼッタかと思いきや、次はチューリップとロゼッタ、リースが浮かび上がってきた。

    こちらは「リース チューリップ ロゼッタ」。澤田さんは、21gのコーヒー粉を使って20ccのエスプレッソを抽出する「トリプルショット」にミルクを注ぐ。こうすることでブラウンとホワイトのコントラストがくっきり

    ……なんだろう。見ているだけなのに、ミルクがこぼれてしまわないかハラハラする。「次はどんな模様が出てくるのだろう」とワクワクもする。

    「それが"体育会系"と言っている所以なんですよ」と澤田さん。「フリーポア・ラテアートは、スケートボードやロッククライミングといったエクストリームスポーツのスリル感覚と似てるんです」。確かに、見ている側からしても、その緊張感と高揚感は通じるところがある。

    関連したタグ

    新着記事

    特設サイトの情報

      人気記事

      一覧

      2012年5月27日の運勢

      イチオシ記事

      新着記事

      特別企画

      マイナビニュースマガジン