クリエイターを目指す人は多いが、果たしてクリエイターにとって本当に必要なモノは何だろうか? 映画『ALWAYS 三丁目の夕日』(2005)や『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』(2010)などの大ヒット作、話題作を手がけた映画プロデューサー・阿部秀司氏に売れるクリエイターになるための資質を伺った。

阿部秀司(あべ しゅうじ)
1949年、東京都出身。慶応義塾大学法学部卒業後、1974年に第一企画入社。コピーライター、CMプロデューサー、クリエイティブ・ディレクターとして活躍後、1986年クリエイティブ・プロダクション「ROBOT」を設立。1995年に岩井俊二監督の映画『Love Letter』を機に映画事業をスタート。エグゼクティブ・プロデューサーとして、これまでに数多くの若き優秀な映画監督をデビューさせてきた。主な監督は、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの山崎貴監督、『踊る大捜査線』シリーズの本広克行監督、『海猿 ウミザル』シリーズの羽住英一郎監督、『ガチ☆ボーイ』(2008年)の小泉徳宏監督など。また、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズは、国内の数多くの映画賞を受賞したほか、2005年にはプロデューサーへの賞である藤本賞特別賞を受賞している。2010年7月に自身のフルネームを入れた新事務所「阿部秀司事務所」を立ち上げた