本体:案外使い勝手は悪くない

さて、表はこんな感じ(Photo12)。Androidに共通するHome/Menu/Backの各ボタンは右端に寄せられているが、両手で持つと右手で操作できる感じになっており、これはこれで悪くない。裏面はというとこんな感じ(Photo13)。蓋を外すと内部のバッテリーやSIM/MicroSDスロットにアクセスできるようになる(Photo14)。上側にはカメラ/電源/ボリュームの各スイッチとイヤホン端子が配されている(Photo15)。

Photo12:寸法は15.2cm×7.8cm×1.0cm(幅×奥行き×高さ)

Photo13:中央のDellのロゴ入りの蓋の左脇のメッシュ部にスピーカーが隠されている

Photo14:蓋はアルミ製で、これを外すと本体電源も同時にOffになる仕組み。電池は3.7V/1530mAhのもの。最初からSanDiskの16GB MicroSDが同梱されてきた

Photo15:イヤホン端子が通常の3.5mmφなのは嬉しい人も多いだろう。ちなみに左端がカメラボタンであるが、別にこれを押してもカメラが起動するとかシャッターが切れるわけでなく、フォーカスが合うだけ、というのがいまいち謎

大きさの比較、ということでもう少し別の機種と並べてみたのがこちらだ(Photo16)。やはりStreakは飛びぬけて、大きい。ただし厚み、という観点ではむしろ他のSmartphoneよりも薄くなっている(Photo17,18)。

Photo16:左からiPhone 3GS、Xperia、IS02、Streak。どの製品も800×480ピクセルの画面サイズだが、表示エリアはここまで違う

Photo17:iPhone 3GSと比較。液晶の枠の分だけ薄いのが判る

Photo18:左からIS02、Streak、Xperia。どの製品と比較しても薄い

確かにかさばる、といえばかさばるのだが、上着の胸ポケットに入れる的な使い方であれば殆ど問題にならないサイズである。ちなみに重量は? というと、

製品名 重量(実測値)
iPhone 3GS 136g
Xperia 140g
IS02 158g
Streak 217g

となっており、他の製品に比べれば重いのだが、手に持った感触で言えば、むしろiPhone 3GSの方が、凝縮感が強い分重く感じたほどだ。勿論長時間の片手持ちは、サイズ的にも重量的にもムリで、なので両手持ちが前提となるのだが、これを前提にそれであればむしろ負担は少ない感じである。

さて、実際の動作感であるが、これはすこぶる良好だった。実際Android 1.6のもっさり感は殆どなく、他社のAndroid 2.1製品と殆ど同程度以上のスピードで動作する。オンラインでテストしてもらった感じは「快適」一言だそうで、オフラインで操作しているときも何かしら引っかかる感じを受けたことはなかった。

もっともこれには画面サイズも関係しているかもしれない。これは筆者の様に老眼が入りまくっている、ある程度年代の行った人限定の話かもしれないが、同じ解像度でも5inchだと視認性が非常に高いから、ぱっと見て判断できる。これが3.5inchサイズとかだと、見てから認識するまでに一瞬間が開くのも関係するかもしれない(Photo19,20)。

Photo19:普段の画面でこれだけ違う

Photo20:これはDroid Comic Viewerを使っての表示。データ(とiPhone 3GS)を持ってきた知人曰く「これならそのまま読める」との事。実際、Acrobatで技術文章を読むのは拡大しないとムリだが、マンガに関してはこのサイズで拡大無しで読むことができた

気になるのはネットワーク接続のスループットだが、何しろ冒頭に述べたように今回はこちらのテストはできないままである(アムステルダムでは無料のWi-Fiに接続できたらしいが、そこでざっと使ってもらった感じは「PCと同程度」だそうである。Speed Testに関しては後述の理由で不可能だった)。またGPSも「比較的感度が良い」という話だった。これに関しては、筆者もためしてみたところ、確かにIS01では受信できなかった場所でStreakではGPSの受信ができたことを付け加えておく(もっともこれと連動させるべきアプリケーションがとりあえず無いので、正しく受信できているかちょっと不安ではあるのだが。とりあえずGoogle Mapをオフラインモードで起動したところ、現在位置が判明したとは表示された)。