海外では多くの国でプリペイドSIMカードが販売されておりSIMロックフリーの端末を持っていれば現地の安価な料金を旅行者でも利用することができる。最近はiPhone/iPad対応のマイクロSIMカードも増えてきている。今回、香港でプリペイドのマイクロSIMカードを購入し、ソフトバンクモバイル(以下、ソフトバンク)のiPadで使ってみたので紹介しよう。

海外で増える"プリペイド"マイクロSIMカード

ソフトバンクの販売する「iPad」は日本国内の他社のSIMカードは利用できないが、海外のSIMカードを利用することは可能だ。つまり、日本以外の地域ではSIMロックフリー端末として利用できるわけだ。

今回購入したプリペイドマイクロSIMカードは、現地通信事業者「Hutchison」のもの。香港では、市内や香港国際空港の出発ロビー店舗でプリペイドSIMカードを購入できる。購入時に身分証明書の提示は不要だ。

香港国際空港到着ロビーにあるHutchisonの店舗。ブランド名は「3」

香港市内各地にも「3」の店舗が多数ある

HutchisonのプリペイドSIMカードは多数の種類があるが、iPad用マイクロSIMカードの名称は「3G Rechargeable SIM Card」。

3G Rechargeable SIM Card。類似した名称の製品もあるので、この写真を見せるとよい

このプリペイドSIMカードは毎月HK$18の基本料金が残高から引かれていくが、残高がなくなればその時点で無効となるため使い捨てても良い。料金体系は以下の通り。

  • 売価 HK$198(約2,200円)
  • 有効期限 6カ月
  • 基本料金 毎月HK$18
  • 無料利用分 毎月50MB、Wi-Fiホットスポット無料
  • 超過料金 HK$18/日、最大課金はHK$168/月

利用開始するとHK$18の基本料金が最初にマイナスされ、残高はHK$180となる。このあと1カ月間50MBまで無料、50MBを超えると1日HK$18で使い放題となる。そのまま使い続けても課金がHK$168を超えるとそれ以上はマイナスされない。すなわちHK$18+168=HK$186で1カ月間完全定額利用できるわけだ。さらにHutchisonの提供するWi-Fiホットスポットも無料で利用できる。残高はHK$100単位で追加可能、有効期限は残高追加日から6カ月延長される。