Appleショップのオープンを告げるサインボード

ビックカメラはこの9月に、ショップインショップ型のアップル専門店"Appleショップ"を首都圏6店舗で順次オープンする。同社の店舗におけるAppleショップはこれで計11店舗。18日にAppleショップのグランドオープンを控えたビックカメラ ラゾーナ川崎店の木佐貫勉店長に、今回のAppleショップオープンの狙いを聞いた。

"Appleショップ"は、家電量販店のショップインショップ方式で展開されているアップル専門店。Macを中心とするアップル製品を取り扱っている。全国に42店舗が展開されており、ビックカメラでも有楽町本館や新宿西口店などにAppleショップが設置されている。既報のとおり、この9月には首都圏6店舗で新たなAppleショップがオープンすることになっており、その1つが今回お邪魔させていただいたラゾーナ川崎店。これでビックカメラが展開するAppleショップは、全11店舗になるという。

ビックカメラ ラゾーナ川崎店 Appleショップの店内

ビックカメラ ラゾーナ川崎店 木佐貫勉店長。2年前に同店の店長に就任。それ以前はビックカメラ新横浜店の店長として、現在のキュービックプラザ新横浜内の店舗のリニューアルオープンに携わったという

ラゾーナ川崎は2006年9月に開業したショッピングモールで、ビックカメラ ラゾーナ川崎店は開業時からその一角を占める。ラゾーナ川崎はショッピングセンター業界が2年に1度選出している日本SC大賞の最高賞をこの3月に受賞するなど好調で、ビックカメラ ラゾーナ川崎店も良好な売上を維持しているという。

同店の木佐貫勉店長によれば、ショッピングモール内店舗ということで、週末に来店するファミリー層が来店客として大きなボリュームを持つという。これまでビックカメラがAppleショップを展開してきた首都圏の店舗は、有楽町本館や新宿西口店など、ビジネスマンが多いエリアに立地している。この9月にオープンする6店舗にはこのラゾーナ川崎店をはじめ、柏店や大宮西口そごう店など郊外に位置する店舗が含まれており、これまでとは違うターゲットを視野に入れているビックカメラの戦略がうかがえる。

事実、木佐貫店長は「ファミリー層に対しても、Macなどアップル製品を楽しんでいただけるように後押ししていけたらと思います」と語る。このところiPhoneをはじめとするアップル製品がビジネスマン層以外にも広がっていることを意識し、「製品を購入したお客様に対して、わかりやすくフォローするということも含めて、我々のような店舗が役に立っていきたい」という。