ブラザーは15日、同社のプライベートイベント「Brother World JAPAN 2010」を、東京 有楽町の東京国際フォーラムで開催した。展示会場では、先月末に発表した薄型インクジェット複合機「マイミーオ」シリーズモノクロレーザープリンタ「ジャスティオ」シリーズの新製品を中心に紹介され、参考出品としてメガネ型網膜走査ディスプレイ「AiRScouter」も展示された。

「AiRScouter」

「AiRScouter」(エアスカウター)については、画面が空中に浮かんでいるように見えることと、空気のように自然に軽く着用できるという特徴から「エア」というキーワードが生まれたという。透過型ディスプレイのため、視野を妨げることなく画像を見ることができるのが大きな特徴。担当者によれば、1m先から16インチの画面を見るような大きさで見ることができるという。当面は、工場の作業などにおいて、作業指示書やマニュアルを見ながら作業するといった用途を想定しているが、将来的には、GPS機能を活かしながら位置情報コンテンツを提供することも考えているという。

ブラザーがなぜメガネ型ディスプレイを開発したのかという疑問については、プリンタのレーザープリンティング技術開発を行う中で蓄積された光学システム技術や圧電方式技術などを応用して開発したという。ここでは、展示物の主なものを紹介する。

電話機能を本体から分離し、設置の自由度を高めた「マイミーオ フリー」

「マイミーオ」のブースでは、iPadからの印刷をデモしていた

自動両面印刷対応のA4モノクロレーザープリンタ「ジャスティオ HL-2240D」

こちらは「ブラザー ドキュメント ビューワ」。内蔵された2GBのmicroSDカードにA4サイズ1万枚分の文書を格納できる。フォーマットは独自フォーマットの画像形式で、専用ソフトを使って変換する

A4モバイルプリンタの「PJ-560」。感熱式でバッテリ駆動で約70枚の印刷が可能。インタフェースはUSB/IrDA/Bluetooth

こちらは、A7サイズ対応のモバイルプリンタ「MW-145BT」(左)と「MW-120 TypeF」(右)。同じく感熱式で、インタフェースは、USB/IrDA(MW-120 TypeFのみ)/Bluetooth

ブラザーといえばやはりミシン。こちらは自動刺しゅうミシン「PR-620」。USBポートを持ち、データの読み込みも可能

こちらはスタンプ作成機「SC-2000USB」。角型だけでなく、ネーム印も作成できる