電子ペーパーといよりはラクガキ帳の感覚

iPadで落書きを楽しもうと、最適なペンを求めて悪戦苦闘していた私。そんな時、マイコミジャーナルの記事で岡谷エレクトロニクスの「Boogie Board」という面白そうなツールについて知り、気の向くまま購入してしまいました。Boogie Boardをわかりやすく例えると、タカラが販売しているおえかきボード「せんせい」のような製品です。ただし画面は黒板のように黒く、描いた線は薄い黄緑色になります。

いたずら描きした状態。サイズも手軽で使いやすく気に入ってしまいました。銀色のペンが付属の専用ペン。その下にあるのは「Intuos4」の付属ペン

Boogie Boardはコレステリックという特殊な液晶技術により、電力を供給しなくても画面表示を維持することが可能なのだそうです。つまり、一度文字や絵を描いてしまえば、消去するまで半永久的に絵が消えないのです。ただし、画面は感圧式なので、気をつけていないとモノが触れたりして余計な描画が増えてしまうことはあるかもしれません。

内蔵電池で5万回も消去できるエコなメモ帳

また、本体にはボタン電池が内蔵されていますが、これは液晶画面を消去するためのもの。内蔵電池は交換できない仕様となっていますが、5万回の消去が可能とのことで困ることはないでしょう。それだけの回数を使った頃には本体自体がへたっていると思います。なお、描いたものを部分的に消去したり、画像を保存することはできません。そんな単純明快で潔い仕組みに、かえって好感を持ってしまいしました。

描いたものを消去するときに利用するリセットボタン。一瞬ピカッと鈍く光るのがわかります