【レポート】

日本サムスンとサイバーステーション、クラウド型デジタルサイネージで協業

1 『お手軽』なデジタルサイネージが、もっと『お手軽』

    エースラッシュ  [2010/09/08]

    9月7日、日本サムスンとサイバーステーションは、お互いの得意分野を持ち寄る協業という形で提供するデジタルサイネージの新機軸、クラウド型デジタルサイネージソリューション「ハルヱとケイジdeデジサイン」の販売を9月29日より開始すると発表した。発表会場となった日本サムスン本社からのレポートをお届けしよう。

    『お手軽』なデジタルサイネージが、クラウド型サービスによりもっと『お手軽』に

    デジタルサイネージという言葉が出てからずいぶん経つが、これまではスタンドアロンで、ディスプレイごとに表示される動画や静止画を入れ替えながら運用する形式が一般的。「デジタルサイネージのバリューチェーンには様々なジャンルがあり、それが水平分業することで機動性と効率化が図れる」と述べるのは、日本サムスンの宮田氏だ。

    日本サムスン株式会社 DMAチーム チーム長 宮田隆氏

    デジタルサイネージのバリュー・チェーン

    欧米などでは、表示機器やSTB、サーバーなどを提供するハードウェアベンダーをはじめ、通信回線や保守・工事をおこなう通信業者、データセンターやソフトウェア、コンテンツなどを提供するソフトウェアベンダーらによって、オープンな競争が生まれエンドユーザーは、優れたサービスやコストメリットを受けることができる。しかし日本では、大手メーカー1社がこれらすべてを自社内の部署でまかなう「垂直統合的」な販売のされ方が続いてきた。

    日本サムスンもその大手メーカーにディスプレイを提供していたが、大手メーカーのデジタルサイネージを扱う部門が消滅。以降、自社で取り組みを続けていた。「Windowsコントローラとスピーカーを一体内蔵したディスプレイを市場に送り出しました。弊社としてもバリューチェーンを越えたカタチでエンドユーザーに提供できないか、ディスプレイはもちろんOSや運用にいたるまでオールインワンパッケージとして開発を続けたのです」と宮田氏。

    ネーミングの由来は、絵を貼るように簡単にコンテンツ制作・登録ができるという意味の「貼る絵=ハルヱ」、液晶ポスター掲示のために必要なハードウェアの全部入りという意味の「掲示=ケイジ」が組み合わさって「ハルヱとケイジ」に決定。「実はこのネーミング、自宅で子供たちと入浴しているときにひらめいたのです」と宮田氏は笑いながらエピソードを語る。

    日本サムスンでしか提供できない価値

    製品コンセプトとネーミング

    オールインワンパッケージとして日本サムスンから販売された同製品は、時代を経るごとにラインナップも拡充され、6000台以上の導入実績を得るようにまでなった。「デジタルサイネージのロングテール需要ということを言い続けていますが、まさにそのニーズを持つお客様に製品が受け入れられてきました」と宮田氏も手応えを語る。

    2009年10月にはラインナップも拡大

    そして、日本サムスンは2010年2月、ソフトウェアベンダーであるサイバーステーションに協業を打診する。「実際に使われているお客様から、VOC(Voice of Customer)をいただき、その中でも『簡単に・安価に、複数台・多拠点に導入したい』という声が多かったのです」と語る宮田氏。これまでのように、USBメモリを使ったコンテンツの出し入れでは、多拠点一斉配布は事実上不可能となる(ちなみに「ハルヱとケイジ」にはネットワーク機能が付いている)。そこで同社がパートナーとして選んだのが、クラウド型のディスプレイ端末向け情報発信ソリューション「デジサイン」をリリースしているサイバーステーションだったというわけだ。

    「今回のプロジェクトにより、日本一のデジタルサイネージュのターンキーソリューションを実現できると信じています」と宮田氏。鍵をひねれば簡単にデジタルサイネージュのサービスを受けることができるユーザーメリットの高さが、今回の協業が目指すべき目標となる。

    日本サムスンがサイバーステーションを協業相手に選んだ理由

    ハルヱとケイジ第2フェーズへ

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