FINAL FANTASY XIV OFFICAL BENCHMARK(グラフ16~17)

スクウェア・エニックス
http://www.finalfantasyxiv.com/media/benchmark/jp/

最近は一気に動作基準として流行し始めたFF XIV Offical Benchであるが、結果はちょっと不思議なものになった。テストはHIGH(1920×1080)とLow(1280×720)の両方で行い、キャラクタ選択はランダムのまま3回テストを行った平均値をグラフ16に示すが、予想外にCore i5-650のスコアが伸びないのである。可能性としては2つあり、

・メモリ帯域/レイテンシが効果的に効く
・CPU性能が効く

の片方あるいは両方が考えられる。Core i5-650は見かけ上は4コアだが実質は2コアであり、これでは性能が不足するという可能性もある。

そこで、筆者の手持ちのCore i5-750(2.66GHz/4コア、HyperThreadingなし)を投入し、これを定格(4コア)及びBIOS Setupで半分無効化(2コア)動作させて、それぞれの結果を追加したのがグラフ17である。実のところ、最初はメモリ帯域/レイテンシが効くのかと思ったが、Core i5-750で2Pと4Pで大きく性能が変わる辺りからみて、効くのは帯域/レイテンシではなくCPU性能ということになる。実際2コア/3.2GHzのCore i5-650よりも4コア/2.66GHzのCore i5-750の方がスコアが高く、2コア化したCore i5-750が一番低いあたりは、物理的なコアの数がFF XIV Offical Benchでは効く、と判断して良いだろう。FF XIVのプレイには、同じコストではCore i5-600シリーズよりもCore i5-700シリーズの方が性能が上がりやすいようだ。どっちみにFF XIVをプレイするなら、Core i5-600シリーズの内蔵GPUでは性能が不足しているから外部にGPUカードを用意せざるを得ないだろうから、Core i5-600シリーズを選ぶべき理由があまり無いだろう。こういうシチュエーションでは、圧倒的にCore i7-970の方が有利であった。テストとしてはむしろCore i7-800シリーズを持ってきたほうが適切だったかもしれない。

Far Cry 2(グラフ18)

Ubisoft
http://farcry.uk.ubi.com/experience/

1つ位はDX10世代のゲームも、ということでFar Cry 2も実施してみた。ここでは同梱のBenchmark toolを使い、DX10のOptimal設定とDX9のLow設定で解像度を変えながらそれぞれテストを実施、傾向を見てみた。結果はグラフ18の通りで、なかなか興味深い。少なくともRadeon HD 5870と組み合わせるには、Core i5-650は力不足(破線で示されたDX9のグラフが水平になっていることで、それと知れる。DX10に関しても1280×960ピクセルまではほぼ水平、という辺りもこれを物語っている)。逆にCore i7-970は? というと、DX9では多少(Core i7-980Xと比較して)差があるものの、DX10では殆どグラフが同一になっているあたり、十分な性能(というか、これ以上はGPU側が能力不足)になっていることが判る。