今秋、サムスン電子製のAndroid搭載スマートフォン「GALAXY S」がNTTドコモから発売される。すでに海外で発売されているSIMロックフリー版を入手したので、その機能や操作感を紹介したいと思う。

GALAXY Sは、サムスンがAndroid搭載スマートフォンの主力モデルとしてグローバル市場で売り出す端末で、1,000万台のセールスを目指している。6月に発売された韓国では、発売から約1か月で50万台を超えるヒットを記録するなど、海外での評判は上々のようだ。

2010年3月23日に米国で開催された新製品発表イベント「Samsung Mobile Unpacked」でGalaxy Sが発表された

日本で発売されるモデルは、この海外版を日本向けにローカライズしたものになるが、日本でも「GALAXY S」の端末名が使われるため、大きな仕様変更はないと予測される。NTTドコモが9月1日から始める「spモード」にも対応するので、従来使っていたiモードメールをそのまま引き継いで使えて、スマートフォンで購入したコンテンツ代金をケータイ料金と一緒に支払うこともできるようにもなる。スペックを重視するヘヴィユーザーだけでなく、幅広いユーザー層に注目を集める機種になるだろう。

なお、海外版は日本語に対応していないため、筆者は「MoreLocale2」というフリーアプリを用いて、一部を日本語化している。また、文字入力には「Simeji」を用いている。キャプチャ画面などに英語と日本語が混在することをご了承いただきたい。

フラットなボディに約4インチの有機ELディスプレイを搭載

背面に細かいドット模様が施されている

GALAXY Sはタッチパネル操作を主体とした端末で、筐体の形状はiPhone、HTC Desireなどに近い。約4インチの大画面ディスプレイを搭載しており、横幅は約64.2mmで、厚さは約9.9mm、質量は約119g。スペックとしては、iPhone 4よりも若干大きく重いのだが、実際に手にしてみると、非常に軽く感じる。プラスチックを主体とする筐体の質感がそう感じさせるのだろうが、端末の側面が丸みを帯び、手にフィットしやすいことも要因かもしれない。

手に馴染みやすく、タッチの反応が素早く、軽快な操作感

背面の下の部分は盛り上がった形状になっている

OSはAndroid2.1。現在日本で発売されているAndroid搭載スマートフォンは、ソフトバンクモバイルのHTC DesireがOS2.1(10月以降にOS2.2へのアップデートを予定)だが、他のモデルはOS1.6だ。