既報のとおり、三洋電機から「eneloop universe products(エネループ ユニバース プロダクツ)」の新製品として「eneloop mobile booster(モバイルブースター)」「eneloop stick booster(スティックブースター)」が発表された。

三洋電機 モバイルエナジーカンパニー グローバルCRM事業部 市販事業統括部 統括部長 白井浩明氏

eneloop universe productsとは、"くり返し使うライフスタイルを提案する"充電池「eleloop」のコンセプトが広がる商品群として三洋が展開するもの。これまで、くり返し使えるカイロ「eneloop kairo(カイロ)」や「eneloop bike(エネループ バイク)」など数々の製品が発表されている。

新製品となるUSB出力付リチウムイオンバッテリー、eneloop mobile booster「KBC-L2BS」は従来比2倍となる最大1A(アンペア)のハイパワー出力を実現。携帯電話やポータブルオーディオプレーヤーだけではなく、タブレット型コンピューター「iPad」やスマートフォン「Xperia」にも新たに対応した。なお、KBC-L2BSでは2.5~3時間でiPadを40%程度充電可能。iPhone 4ならば2回のフル充電、Xperiaでは1.5回分の充電ができるという。

eneloopの歴史。数々のデザイン賞も受賞している

eneloopの認知率は「83.3%」という結果に

「eneloop mobile booster」新モデルの特徴

登壇した三洋電機 モバイルエナジーカンパニー グローバルCRM事業部 市販事業統括部 統括部長 白井浩明氏は、「モバイル機器の多機能化により消費電力が増加。これに伴い電池切れが起こりやすいという不満から、携帯用電源へのニーズは高まっている」と市場を分析。昨年は、iPhone対応を訴求したことにより売上げが急増、「市場のニーズに応えられた」と手ごたえを感じている様子だった。また、新製品はこれまでの500mA出力モデルと比べ、「スピーディーに充電できるため、モバイル機器のヘビーユーザーにも活用していただきたい」(白井氏)としていた。

急拡大するスマートフォン市場(左)とブースターシリーズの累計販売台数(国内)

10月21日発売の同製品と同時発売となる、スティックタイプの携帯用電源、eneloop stick boosterも3種類発表。「鞄やポケットに収まりやすい形状で女性にも人気」(同氏)という同タイプの「KBC-D1BS」は、マイクロUSB用アタッチメントを同梱し、Xperiaにも対応。「KBC-DS2AS」「KBC-DS3AS」は、任天堂ライセンスを取得した、ニンテンドー「DS」シリーズ専用の充電アダプター。「累計出荷台数が1億3,000万台を超えたと言われるニンテンドーDSシリーズの中でも人気のDSLite、DSi/DSi LL専用の商品」(同氏)となっている。

「eneloop stick booster」新モデルの特徴

さまざまなモバイル機器が現代人のライフスタイルに欠かすことが出来ないものとして登場している昨今、「これからもブースターシリーズの可能性は無限大です」と締めくくった白井氏。三洋がパナソニック傘下となることで、eneloopブランドの行方に関しての質問も飛んだが、「これまで三洋はeneloop、パナソニックはEVOLTAを通して、充電式電池の"経済性"と"環境性"というメリットを伝えてきた。パナソニックグループの一員となることで、そのながれを加速するべくブランド戦略を検討していきたい」と応じていた。