ソニーは26日、ブルーレイディスクレコーダー6製品、録画機能を搭載したブラビア2シリーズ5製品、プルーレイディスクプレーヤー1製品の発表会を行った。

会場ではまず、ソニー ホームエンターテインメント事業本部 SVPの石田佳久氏が壇上に立ち「ソニーでは 多くの人に3D映像を楽しんでもらうために、上級機種だけでなく、普及機種にも3D機能を搭載してきました。本日発表するブルーレイレコーダーとプレーヤーは、全機種3D対応モデルです。

コンテンツの重要さを語る石田氏

HX80Rシリーズはイチ押しの商品と語る平間氏

また、ブルーレイディスクレコーダーの機能をそのまま搭載したブラビアも3機種発売します」と、今回発表する製品群に触れたあと、3D対応のαやサイバーショット、PSP用の3D対応ゲームの配信開始、ワールドカップの全25試合の3D映像化、ソニーピクチャーズエンタテインメントやソニーミュージックエンタテインメントなどから発売される3Dタイトルなどの例をあげ「ハードだけでなく、コンテンツやサービスを充実させていくことで、3Dエンターテイメントの普及を推進していく」と、同社と同社グループの商品戦略について語った。

続いて壇上に立ったのは、ソニーマーケティング コンスーマーAVマーケティング部門 ホームエンタテインメントプロダクツマーケティング部統括部長の平間陽一郎氏。平間氏は「ブルーレイレコーダーは、これからが本格的な普及期。先々も安心して使える3D対応機10機種を発売することで、よりいっそうの普及を目指していく」と述べたあと、今回発表した製品群の特徴を説明した。製品の詳細に関しては、新製品ニュースを見てほしいが、平間氏によると、レコーダーは、機能面の充実だけでなく、VHSからの買い換えでも違和感なく使えるように、一発録画、一発再生といった使いやすさを重視したものとのことだ。また、同時発表したブラビアについては、HX80Rシリーズを「BDとHDDを内蔵し、3Dにも対応など、主要な機能を1台に兼ね備えたオールインワンモデルで、アナログ停波に向け、年末に買い換えを考えている方に、まさにおすすめしたいイチ押しの商品」とし、EX30Rシリーズについては「プライベートルームでも、レコーダーの置き場所を気にせず楽しめる1台」としている。

ブルーレイ3D対応商品全10機種を発売

2010 FIFAワールドカップの3D映像化をサポート

また、その後の質疑応答で、3Dテレビの販売状況に関して石田氏は「地域によって差はあるが、全体的には想定どおり」としており、2010年度のテレビ事業全体で販売台数2,500万台以上という目標についても、そのまま続行すると表明した。しかし、現状で前年同期割れが続いている北米市場に関しては「年末に向けて、コンテンツを増やすといった努力をすることで、ある程度は伸びてくると考えている」と述べるにとどまった。また、国内市場に関しては「国内は、前年比で140~150%という数字が見えており、年末に向けて好調が期待できる」との見通しを語った。

3Dコンテンツやエンタテインメントを拡充する

さらに国内市場について平間氏は「各社の3D対応モデルが出そろったという状況だが、好調に推移している。国内の市場規模は90万~100万台。その中の40万~50万台は確保したい」と述べている。また、ブルーレイディスクレコーダーについては「普及率が20%程度ということで、今までのマニア層を中心とした市場から、一般を中心とした市場に移っていく」とし、現在22%のシェアについても、30%を目標に頑張るとしている。さらに、ブルーレイの普及のスピードが遅いのではという質問に対して平間氏は「アナログ時代とは異なり、録画手段が多様化しており、ひとつの規格で80%~90%になるとは考えていない。しかし、現在の普及率の推移は、VHSやDVDの時と同じようなものだ」と述べた。

さらに、裸眼の3Dに関して石田氏は「将来的には主流になるだろうが、技術面、コスト面での問題があり、現在、研究、開発を行ってはいるが、いつごろ製品化という話をできる段階ではない」と述べた。