【ハウツー】

「Adobe Photoshop CS5」新機能徹底攻略 「コンテンツに応じた塗り」応用編

    T_SAEKI  [2010/08/24]

    「Photoshop」の最新バージョン「Adobe Photoshop CS5」。Photoshop CS5に搭載された魔法のような新機能をピックアップし、その有効な使い方を紹介していく。これまで、「スポット修復ブラシツール」「塗りつぶし」という機能について解説してきたが、今回は、「コンテンツに応じた塗り」を様々な画像を使って試してみる。なお、「コンテンツに応じた塗り」の機能詳細に関しては、こちらの記事も参考にして欲しい。

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    さまざまな画像素材で試してみる

    「コンテンツに応じた塗り」は、使い方が簡単で、非常に強力な機能だ。しかし万能というわけではなく、画像の内容によって得意・不得意がある。また、同じ画像内から似たようなイメージを持ってきて除去した跡を塗りつぶすため、意図しない仕上がりになる場合もある。下の画像のように、消したい領域と似たテクスチャが画像内に多く存在するものは、「コンテンツに応じた塗り」の得意とするタイプといえそうだ。

    芝生内の案内板を「塗りつぶし」で除去

    砂の上の足跡を「スポット修復ブラシツール」で除去

    サンプリングに適した背景が画像内に少ないものは、違和感のある仕上がりになることがある。下の画像では、デスクの上にある電話を消そうとしたが、似た背景が画像内に少ないせいか、うまく消すことができなかった。

    電話を「スポット修復ブラシツール」で消そうとしたが、違和感のある仕上がりとなってしまった

    また、線がズレると違和感が出るものは、「コンテンツに応じた塗り」では処理が難しい。このような画像は、コピースタンプツールなど他の方法を使った方がきれいに仕上がりそうだ。

    電車手前の道路に立っている人を消そうとしたが、後方の柵が上手に繋がらなかった

    窓枠にかかっている文字を消そうとしたが、窓枠がズレてしまった

    一方、煩雑に見える画像でも、きれいに仕上がるケースがある。下の画像は、紅葉生い茂る中にバスが写り込んでおり、上手く処理できないように思えたが、バスを選択して「塗りつぶし」を実行すると、違和感なく消すことができた。画像内にサンプリングしやすいエリア(ここでは紅葉)が多いせいだろうか。

    バスを消してみたところ、上手に処理できた

    若干の工夫で、うまく処理できる場合もある。たとえば下の画像。まさに「電線消し」を行いたいのだが、1回の操作ではなかなかうまく行かない。しかし、背景によって複数回に分けて実行すると、きれいに消せる場合がある。

    元画像

    1回の操作では上手く消せなかった

    複数のブロックに分けて処理すると、きれいに修復できる

    「塗りつぶし」の場合は選択範囲、「スポット修復ブラシツール」の場合はドラッグする領域を変えると結果が変わるので、まずは一度試してみよう。上手く行かなければ「Ctrl」+「Z」キーで作業を取り消し、再度試してみると良い。

    修復系ツール全般に言えることだが、すべてを「コンテンツに応じて塗りつぶす」だけで処理するのではなく、多少手間をかけて他のツールを併用することで、うまくいく場合もある。一度の操作ではきれいに修復できなかったり、最終的にユーザーがコピースタンプツールなどを使って編集し直さなければならない場合もあるが、そこは割り切ったほうが良いだろう。いずれにせよ「コンテンツに応じて塗り」を利用することで、修正作業が効率よく行えるようになるのは言うまでもない。

    次回は選択範囲の作成を楽にしてくれる「境界線を調整」機能について解説していく予定だ。

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