The WebKit Open Source Project

WebアプリケーションやWebサービスが充実してきたことで、アプリケーションの作業手引書が変わりつつある。従来はGUIアプリケーションの操作方法を説明する内容だったが、現在ではWebアプリケーションの操作方法を説明するという内容が増えるわけだ。

従来のように画面のスクリーンショットを撮ってから、画像編集アプリケーションで編集してもいいが、Webブラウザに表示されている内容であればもっと便利な方法がある。そうしたエクステンションのひとつがSafari extension highlight: Awesome Screenshotで紹介されている。Awesome Screenshotと呼ばれるエクステンションで、SafariとChromeに対応。Firefox版は現在開発中とされている。

Awesome Screenshotをインストールするとボタンがひとつ追加される

Awesome Screenshotボタンを押すとスクリーンショットの加工画面が表示される

切り抜き機能で特定部分を切り抜き

四角や矢印、直線などを記入

保存すると画像が表示されるので、そのままダウンロードして保存

Awesome ScreenshotがインストールされたSafari 5

Awesome Screenshotは他のスクリーンショット機能エクステンションと比べて次の特徴がある。

  • 表示されている内容であれば任意部分を切り出して保存できる。
  • スクリーンショットを撮るのみならず、スクリーンショットの内容にオンザフライでアノテーションを書き込むことができる。
  • ChromeとSafariに対応しているほか、Firefox版の提供も予定されている

WebアプリケーションやWebページの操作方法を紹介するような手引書の画像に必要とされる編集内容はそれほど多くない。それこそ、必要な部分を切り出して、そこに対して矢印や四角といった注釈を追加するだけでいいといったケースが多い。Awesome Screenshotはそうした機能を提供しており、手軽に実用的なスナップショットを撮れるエクステンションとして参考になる。

ブラウザエクステンションと言えばこれまではFirefoxが代表的な存在だった。しかしChromeエクステンションが公開されてからはChromeのエクステンションが紹介されるケースが増えている。さらにSafariのエクステンションが登場したことで、活用できる幅がぐっと広がってきた。エクステンションの存在がブラウザの乗り換えを鈍らせる理由になってきた面があるが、それは徐々に変わろうとしている。