【レポート】

IE9、リダイレクトキャッシュ対応ブラウザNo.1

    後藤大地  [2010/07/28]

    Steve Souders - High Performance Web Sites

    Webブラウザのパフォーマンスに関する取り組みを続けているSteve Souders氏のブログにRedirect caching deep diveという興味深い記事が掲載された。今日におけるWebパフォーマンス問題は2つあり、ひとつはdocument.write、もうひとつはリダイレクトだと考える人物と話をしたことを取り上げ、たしかにリダイレクトはパフォーマンス問題であるというところから話がはじまっている。

    Steve Souders氏はこれまでに、現在のブラウザはキャッシュサイズが小さすぎるため、その性能を十分に発揮できていないと主張。キャッシュに関する調査の実施やその報告、高速化するための提案などを実施している。

    キャッシュの課題はキャッシュサイズそのものが小さいということだけではない。キャッシュすべき対象をキャッシュしていない、という課題もある。リダイレクトはキャッシュ可能だが、多くのブラウザで正しくサポートしていない。Steve Souders氏は現状を詳しく調べるために調査を開始。その結果がRedirect caching deep diveで紹介されている。

    調査結果そのものはRedirect Caching Resultsに掲載されている。大きな表が2つあり、上の表が「キャッシュすべきリダイレクトがキャッシュされているかどうか」をまとめたもので、下の表が「キャッシュされてはいけないリダイレクトがキャッシュされているかどうか」を表している。簡単にいえば緑色は良い結果、赤は良くない結果となっている。

    結果を見る限りでは、IE9が実にいい成果を上げている。以前IEBlogにIE9キャッシュ機能の大幅な改善に関する記事が掲載されていたが、リダイレクトキャッシュも紹介対象にはいっており、実際に成果を上げていることが確認できる。Opera 10.60も優れたリダイレクトキャッシュを実現しているが、キャッシュしていはいけないリダイレクトまでキャッシュしている。ChromeとSafariもそれなりに対応しているようだ。

    主要ブラウザの中ではFirefoxのリダイレクトキャッシュの実装があまりよくない。Firefox 3.5から4.0b1まで結果が変わっていないところをみると、このあたりの実装には手が入っていないとみられる。Steve Souders氏がこうした問題を取り上げたこと、キャッシュやリダイレクトキャッシュが最近Webブラウザパフォーマンス関係で話題になっていることなどを考えると、2010年末が予定されているFirefox 4.0リリースまでには何らかの取り組みがあるのではないかとみられる。

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