合わせ調味料の新製品が続々登場!

前回の「レトルト合わせ調味料で節約 Part1」では、合わせ調味料入りのレトルトパウチ商品を紹介しました。その代表商品の堂々の第1位が、キューピーの「レンジクック」シリーズ。2番手がハウス食品の「できたてづくり」シリーズ。どちらも、合わせ調味料が入ったパウチ袋に食材を入れ、電子レンジでチンするだけでメインおかず1品が完成。調理時間の大幅短縮、鍋やフライパンなどを洗う手間なし、味つけの失敗なしなどメリットがいっぱいです。

中華系がメインだったのが、和風系、洋風系が充実

Part2では、レンジでチン!ほどお手軽ではありませんが、食材と混ぜるだけで、簡単にプロ級の味が堪能できる合わせ調味料を紹介します。

さて、スーパーの店内をウロウロしていて、ここのところ、ずば抜けて目につくのが、合わせ調味料の商品バリエの充実ぶりです。ひと昔前までは、合わせ調味料といえば、味の素の「Cook Do(クックドゥ)」や丸美屋の麻婆シリーズといった中華系のものしか目にしませんでしたが、ここにきて和風系、洋風系の商品が次々に登場しています。大手スーパーの中には、調味料など陳列されている棚とは別に、店内の目立つ場所に合わせ調味料の特設コーナーを設け、販売キャンペーンを展開しているところもあるほどです。

料理が苦手でも失敗なし。プロ並みの味つけがすぐできる

まず、おすすめなのがキッコーマンのシリーズ。その名も「うちのごはん」。まさに、"おうちごはん"で節約派を応援するシリーズ名です。「きのこ豆腐のうま煮」「なすの肉みそ炒め」といった、キッコーマンらしい和風系が特長。新商品に「キャベツのうま塩炒め」「もやしのにんにく醤油炒め」が加わり、今後も商品バリエの充実が期待されます。

ちなみに「きのこ豆腐のうま煮」は、フライパンできのこ類を炒め、豆腐を加えて、「そうざいの具」(豚肉、長ネギと調味料入り)と「特製しょうゆ」を混ぜ合わせれば、とろみがついたうま煮が完成。この商品の優秀な点は、通常、とろみをつける場合には、片栗粉を水で溶いたものを混ぜ合わせますが、これは、添付の2種類のタレを加えるだけで、とろみがつくこと。水溶き片栗粉は、片栗粉の分量を失敗すると、とろみがつかなかったり、反対にかまり過ぎたり。これは、料理初心者さんでも失敗なく、ほど良いとろみ感がつけられます。

「うちごはん」シリーズは、「おそうざいの素」のほかに、「温野菜のおかずの素」「混ぜごはんの素」「炊き込みごはんの素」「スープごはんの素」があり、メインおかずのほかにもサブおかず、味つきご飯などが楽しめます。

オススメなのが「混ぜごはんの素」シリーズの中の「ビビンバ コチュジャンとごま油の風味」。温かいご飯に混ぜるだけで、コチュジャンとごま油の風味が効いたビビンバが完成。添付の具には、量は多いとは言えませんが、にんじん、きくらげ、わらび、ごぼうなどが入っています。このビビンバをさらにフライパンで炒めれば"なんちゃって石焼きビビンバ"に。残りご飯さえあればできるお手軽さにもかかわらず、大満足の味。おうちではなかなか出せない味です。

調味料や香辛料をあれこれ買うより、合わせ調味料1つ買う方が絶対、お得!

キッコーマン系列のデルモンテでは、洋風系の合わせ調味料「洋風そうざいの素」をラインナップしています。その一例が「バジルチキンソテー」「なすのトマトミート炒め」「ガーリックポークソテー」など。どの味つけも、ご飯がガッツリすすみ、おかずとして最適です。しかも、野菜もたっぷり摂れて、ヘルシー。ちなみに「バジルチキンソテー」は、鶏もも肉にプラスする食材としてグリーンアスパラをイチオシにしていますが、玉ねぎ、じゃがいも、キャベツなど家にある残り野菜でもOK。

デルモンテときたら、次はカゴメ。カゴメといえば、ケチャップ、トマトジュース、ミートソースなどトマト系の大御所。合わせ調味料シリーズも、トマト味ベースの「トマレピ」というシリーズ名で展開しています。トマト+味噌、トマト+豆板醤、トマト+カレーなど、濃厚なコクで、これもご飯のおかずにぴったりです。

さらに、製菓メーカーの江崎グリコも、合わせ調味料市場に参入。江崎グリコには「2段熟カレー」や「中華おこげのスープ」など食品部門でもヒット商品がありますが、肉と野菜を合わせれば、フライパン1つで主菜ができる合わせ調味料に進出したというわけです。シリーズ名は「ごはんによくあう ごちうま」。塩だれ、ねぎ味噌、コチュジャン、オイスター味など、シリーズ名の通り、ご飯に合う味つけです。

おうちで本格的な中華料理を作ろうとすると、コチュジャンや豆板醤、オイスターソースなどを揃える必要がありますが、買ったはいいものの、なかなか使い切れずに消費期限切れになることがしばしば。ならば、いちいち中華調味料を買うよりも、合わせ調味料を買う方が経済的というわけです。

いつもの味つけに飽きたとき、今晩のおかずに迷ったとき、合わせ調味料をぜひ1度、試してみてください。お手軽さ、価格、味ともに満足いただけること、請け合いです。

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