【レポート】

5分でできるスキルアップ【実践編】 - 「バランス感覚」を身に付ける

1 コンサルタントにとっての「バランス感覚」とは

      [2010/06/29]
    ※ 本稿は、動画コンテンツとして提供している『5分でできるスキルアップ』の実践編です。こちらをクリックすると本ページ上に現れますので、併せてご覧ください。なお、本誌「コンサルの極意」カテゴリのトップページにはその他にも動画コンテンツを用意しています。ぜひそちらもご視聴ください。

    コミュニケーションスキルの重要性については前回お伝えしたが、室井氏によるとコンサルタントにとっては、これに加えて「バランス感覚」を身に付けることが重要だという。

    今回は、この「バランス感覚」について室井氏に詳しく説明してもらうとともに、この感覚を身に付け、コンサルタントとしてのスキルを向上させるための方法について語ってもらう。

    室井 修一(Shuichi Muroi)
    SAPジャパン フィールドサービス統括本部 エデュケーション・サービス事業本部 エデュケーション営業統括部長

    メーカー系SEから1994年にSAP入社。マルチインダストリー、マルチソリューションを標榜し、コンサルティング、プロジェクトマネジメントなど多彩なロールで開発/導入支援を進めてきた。

    その後、エンタープライズSOAプロジェクトを経て、現在はエデュケーションセールスを担当。ユーザー定着化など、導入以前から導入後の保守フェーズまでカスタマーとのエンゲージメントサイクル全般でサービスを提供している。

    SAPコンサルタントのスキル全体像

    あらためてSAPコンサルタントのスキル全体像(図1)をご覧ください。

    図1: SAPコンサルタントのスキル全体像

    バランス感覚とは?

    「物事には理想と現実、本音と建て前、メリットとデメリット、誠意と悪意など相反することがビジネス上大切であることを理解し、それらをさまざまなスキルを軸として上手にコントロールしながら思考し行動できる感覚」

    この感覚をバランス感覚と言います(図2)。「バランス感覚が優れている人はバランスを取ることには長けていますが、決定する力(ディシジョン力)がない方が多い」とよく言われることがありますが、果たしてそうでしょうか。

    バランス感覚には、結果利益・損益をさらに自我・彼我に対して空間軸に展開して考え、一番良いベクトルを決定する能力も総合的には含まれます。これをさらに時間軸を伸ばして考えられるならば、その方にはビジネスでの長期にわたる成功が約束されたようなものだと思います。しかし、なかなかそのような方には出会ったことがなく、現実には、「人は目先の利益や目標と欲求のために存在する者である」と、思うことがしばしばです。


    図2: バランス感覚

    このバランス感覚は、仕事ができるコンサルタントほど重要視しており、これを失った場合のリスクを認識しています。また、この感覚はすべてのビジネスに不可欠です。特にコンサルティングにおいては必須要素であり、バランス感覚を失えば信頼・信用がなくなるだけではなく、プロジェクトの崩壊にも結びつきかねないものです。意欲的に努力して習得することが必要だと考えています。

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