Microsoft Outlook

メーラはブラウザと違って毎月世界シェアが公開されるといったことがない。このため、どのアプリケーションがどの程度のシェアを得ているのかはわからない。ただし、ベンダが提供しているメーラに高いシェアがあるのは間違いないようだ。Windowsであれば当然、Microsoftから提供されるOutlookのシェアが高い。

Outlookを使っていると、添付ファイルを開こうとして「次の添付ファイルは問題を起こす可能性があるため利用できなくなりました」といったメッセージが表示されることがある。これはOutlook 2000 SR1以降のすべてのバージョンのOutlookに搭載されているセキュリティ機能で、添付ファイルを得るには拡張子を変えるなりしてもう一度ファイルを添付してメールしてもらう必要がある。セキュリティ機能なのでしかたがないが、中上級ユーザにとっては煩雑な機能でもある。

How to Unblock Unsafe Attachments in Microsoft Outlook - SitePointにおいて、レジストリを使うことで特定の拡張子のファイルをこの機能の対象外にする方法が紹介されている。ともともの資料はYou may receive an "Outlook blocked access to the following potentially unsafe attachments" message in Outlookに掲載されているもの。Outlookの同機能が煩わしいと思っている場合には利用を検討してもいい設定だ。

HKEYCURRENTUSER\Software\Microsoft\Office\XX.X\Outlook\Securityに文字列値で項目を作成

名前を「Level1Remove」へ変更。ダブルクリックで値の編集へ

セミコロン区切りでチェック対象から除外したい拡張子を列挙

完成した設定例

Outlookを終了した状態でレジストリエディタ(regedit.exe)を実行してHKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\バージョン番号\Outlook\SecurityにLevel1Removeという項目名で新しく文字列値を追加する。追加する文字列はセミコロン区切りの拡張子で、ここで指定した拡張子が添付ファイルセキュリティチェックの対象から除外されることになる。Outlookのバージョン番号は次のように対応していると説明がある。

  • Office 2010 - 14.0
  • Office 2007 - 12.0
  • Office 2003 - 11.0
  • Office 2002 - 10.0
  • Office 2000 - 9.0

この操作はレジストリの値を編集するものであるため、作業に自身がない場合には作業しない方がいい。あくまでも仕組みを理解している中上級ユーザ向けの設定方法。