「すべてを変えていきます。もう一度」――自信たっぷりに見える、iPhone 4のキャッチコピー。確かに、アップルが初代iPhoneを発表したとき、スティーブ・ジョブズCEOは「携帯電話を再定義する」と言っていた。その再定義を改めて変えていこうというのが、iPhone 4のコピーの狙いのようだ。

iPhone 4(アップル製)

6月7日にアメリカ・サンフランシスコで開催されたアップルの開発者向けイベント「WWDC」においても、スティーブ・ジョブズCEOは自信たっぷりにiPhone 4をプレゼンしていた。果たして、本当にそんなにスゴイものなのか。

網膜ディスプレイという新しい技術、5メガピクセルのデジカメ、そしてテレビ電話機能である「FaceTime」を売りとしているが、日本のユーザーからすると、「そんなのもうあるじゃん」というのが本音だったりする。

サイズ・重量は115.2(H)×58.6(W)×9.3(D)mm・137g。3Gの通信機能はHSPA/GSM、無線LANはIEEE802.11b/g/nに対応(11nは2.4GHzのみ)。Bluetooth 2.1+EDRもサポートする。連続待受時間は最大300時間、連続通話は最大7時間

ディスプレイにおいては、ワイドVGAなども当たり前のようにあるし、カメラも最新の夏モデルは13メガなんてのも登場した。FaceTimeだって、テレビ電話機能としては、NTTドコモが第3世代携帯電話「FOMA」のサービス開始時に散々、「未来っぽい電話」としてサービスを訴求していたりする。日本では当たり前というかむしろテレビ電話などは常識過ぎて誰も使っていない状況にあったりする。本当に、iPhone 4は驚くべきものなのか。そんなうがった見方で、iPhone 4の実機を触ることとなった。

iPhone 4本体以外に、イヤフォン(リモートコントローラ・マイク搭載)、DockコネクタUSBケーブル、USB電源アダプタ、マニュアルを同梱する

まず、iPhone 4を手にして思ったのは「スティーブ・ジョブズさん、ごめんなさい」だった。