グリーンピースの新芽「豆苗」の再生に挑戦!

今回は、1回使った野菜を再生させて、収穫する方法をご紹介します。食費節約上手さんの間では、少し前からベランダ栽培が注目されていましたが、野菜の苗、土、肥料を購入するお金と手間を考えると、ちょっとハードルが高い……という人にオススメなのが、水だけで育つ野菜の栽培。いち押しは「豆苗」です。

豆苗は、あまり馴染みのない野菜かもしれませんが、えんどう豆(グリーンピース)の新芽で、栄養満点。ほうれん草と比較して、ビタミンB1、ビタミンCは約2倍。食物繊維、ビタミンE、βカロテンも豊富に含まれています。アクが少ないので下茹でする必要がなく、そのまま炒めても、茹でてておひたしにしてもよし。みそ汁の具にも最適です。生のままサラダとしていただくと、グリーン野菜ならではのフレッシュなおいしさが味わえます。 再生の仕方も簡単です。

  1. 1回使って、残った根と豆を容器に移し、水を入れる。
  2. 室内に置く。
  3. 夏は1日2回、冬は1日1回、水を替える。

これだけで、写真のようにスクスク育ち、1週間から10日で収穫できます。

写真1 : 豆苗パッケージ

写真2 : 根と豆と残りの茎を容器に入れ、根が浸かるくらいたっぷり水を注ぎます

写真3 : 4~5日で新しい芽が伸びてきます

写真4 : 9日目。立派に再生した芽と茎を収穫します

とは言うものの「再生だと、栄養価や味はどうなの?」という疑問がわいてきますが、そこが豆苗の優れた点。根の部分をよくよく観察すると、1回目に切り取った茎はそのままで、新しい茎はちゃんと豆から伸びています。つまり、豆苗の豆の養分は、1回の発芽で使い切ることなく、2回目の分もしっかり残っているということ。養分が残っている豆を捨てるのはもったいない! 2回発芽させてこそ、使い切りというわけです。

豆苗のパッケージでも「豆苗だけのおまけの楽しみ方」として、再収穫をオススメしています。実際、収穫していただいてみると、味も香りも、シャキシャキとした食感も1回目と遜色がありません。豆苗の詳細は、村上農園

三つ葉も水栽培には最適!

豆苗の再生に成功して、勢いづき、次は三つ葉に挑戦。茶碗蒸しやお吸い物などの彩りや風味づけにちょこっとだけあればいいのですが、たいていは束単位で売っています。2束=98円くらいでしょうか? しかも、三つ葉は、葉物野菜の中でも傷みやすいので、冷蔵庫の野菜室の奥で茎が溶けかかって発見されるなんてことも。

ちょこっとだけ欲しい三つ葉は、買わずに再生するのがオススメです。そもそも、スーパーで販売されている三つ葉も水栽培されたものなので、おうちで栽培するときも土要らず。水だけで十分育ちます。再生方法は、

  1. 1回使って、残った茎をカップに入れ、茎の部分が水に浸らない程度に水を注ぐ。茎の部分が水に浸かると、腐りやすくなる。(写真5)
  2. 毎日、水を取り替える。

三つ葉の成長は早く、5~6日で写真6程度になります。1回、切り取った茎から枝分かれして、新しい芽と茎が伸びています。彩りにちょこっと使うなら、わざわざ買わなくても、これでOK。若草色の新芽はツヤツヤして、三つ葉独特の香りを放っています。

写真5 : 残った茎をカップに入れ、茎の部分が水に浸らない程度に水を注ぐ

写真6 : 再生を始めて5~6日の三つ葉

再生野菜は、おうちごはんの味方です。小学生の理科の授業でやった水栽培を思い出して、ぜひ1度、試してみてください。

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