本企画では、仕事一筋のビジネスマンたちにとって厄介なタスクの1つであるお土産選びを、楽しいイベントへと変えてもらうべく、各地の名産品を紹介している。東京は企業の本社が集中しており、国内の出張先としてトップクラスだろう。今回は、東京土産としてはニューフェースながら、定番としての地位を築いている「東京たまご ごまたまご」(以下、ごまたまご)を紹介する。

「東京のおみやげに 上から読んでも下から読んでも ごまたまご ごまたまご」――東京駅で、こんな女性たちの元気な呼び込みを聞いた記憶がある人も多いだろう。2001年11月に登場したごまたまごは、この呼び声を武器に名物土産がひしめく東京において認知度を高めていった。

今では、東京のおみやげに関するアンケートで、トップ5内に必ずランクインするほどまでになっている。

今回は、東京たまご ごまたまごを販売している「銀座たまや本店・大丸東京店」の店長を務める小野恵さんと銀座たまや本店のサービススタッフの古木亜紀子さんに、ごまたまごと東京土産として人気の他の商品について話をうかがった。

銀座たまや本店のサービススタッフの古木亜紀子さん(左)と銀座たまや本店と大丸東京店の店長を務める小野恵さん(右)

やっぱり一番人気は「東京たまご ごまたまご」

詳細は後程紹介するが、ごまたまごを販売する銀座たまやは常時10種類以上の商品を販売している。しかし、最初の商品ということもあり、ごまたまごが売上ナンバーワンだそうだ。

小野さんも「当社を知ったきっかけはごまたまごで、その美味しさに感動しました。そんなこともあり、今でも当社の商品の中でごまたまごが一番好きです」と言う。

ごまたまごは名前のとおり、黒ゴマのペーストと黒ゴマのあんをカステラで包んで、さらにホワイトチョコレートでコーティングしたタマゴの形をしたお菓子だ。コロンとした形がかわいらしい。ペーストとあんが入っているだけあって、黒ゴマの風味が濃厚だ。ゴマ好きには堪らないはず。

職人さんの苦労の賜物の卵型がかわいらしい「東京たまご ごまたまご」。味は本格派だ

東京土産としての実力もなかなかなもので、一度に大量に買い込む人が多いそうだ。「本当に持ち切れるのか心配になるほど、買って帰られるお客様も多いです」と古木さん。ごまたまごのラインアップは「5個入り」、「8個入り」、「12個入り」、「18個入り」だが、売れ筋は8個入りと12個入り。8個入りの商品が15箱入る一番大きな紙袋いっぱいに買う人も少なくないとのこと。

その秘密は、銀座たまやが首都圏以外には出店していないことにあるような気がする。東京のお菓子といえど、地方でも大きなデパートに行けば手に入れられる商品もある。そうした商品と比べると、ごまたまごは「東京で買わなければ」と思わせる商品と言える。

同社は「東京のおみやげ」というイメージを大切にしたいため、今のところ地方に出店する予定はないそうだ。

パッケージの改良で最後の1個まで美味しく安全に

ごまたまごが登場して約10年になるが、2009年に初めてのリニューアルをした。

筆者が以前ごまたまごを食べた際は、和紙のような正方形の包み紙にくるまれていたのだが、現行製品は袋詰めになっている。以前の集合パッケージから、最後の1個まで美味しく安全に食べれるような包装に改良したそうだ。

なお、ごまたまごの魅力の1つである「卵型」だが、丸さを出すのに職人の方が苦労されたそうだ。というのも、どこから見ても丸くするというのはかなり難しいという。丸くするための秘訣は外側のホワイトチョコのコーティングにあるとのこと。あの形に惹かれて購入する人も多いだろうから、職人さんの苦労は十分報われたのではないだろうか?