自宅教室のサンプルケースから学ぶ

毎日コミュニケーションズがこのほど発売した『わたしの料理教室のはじめかた。 人気教室に学ぶ自宅でひらく料理教室オープンBOOK』。タイトルの通り、料理教室開業のハウツー本である。

『わたしの料理教室のはじめかた。 人気教室に学ぶ自宅でひらく料理教室オープンBOOK』定価1,554円 B5変型判160ページ

同書には10以上の料理教室が登場し、主宰者のプロフィール、開業データ、開業エピソード、教室データなどがそれぞれ収録されている。夫の海外赴任でアメリカやフランスに渡り、帰国後料理教室を開いた人も多いが、異業種で会社員として働いていた後に料理の道に進み、教室開業に至ったケースもある。自宅教室を収録しており、広々としたキッチンを活用しているところもあるが、コンパクトながらも工夫を凝らして生徒に好評な料理教室を運営しているケースもある。

また、各教室のオススメレシピも掲載されているので、それを見れば、その教室の個性がつかめることだろう。

「Quatre epices」(東京・東雲)のとっておきレシピ

「魚とベーコンのポワレ じゃがいものピューレ添え」

材料(4人分)
切り身魚(写真は黒鯛) 4切れ / ベーコン(塊) 120g / オリーブオイル 少々 / ブイヨン 100cc / 醤油 少々 / ジャガイモ 小3個 / 牛乳 約100cc / 塩コショウ 適量
つくり方
1.ベーコンは4切れに切り分け、魚に塩コショウをふる。
2.フライパンにオリーブオイルを少々入れてベーコンを炒める。片面焼けたらひっくり返し、魚を入れて一緒に炒める。
3.魚に火が通ったらフライパンからベーコンと魚を取り出す。
4.3のフライパンに醤油を少々加え、ブイヨンを注いで煮詰めソースにする。
5.ジャガイモの皮をむいて2cm角に切り、ひたひたの水に塩を入れて茹でる。水分がなくなったらそのまま潰し、塩コショウで味をつけて牛乳を加えてなめらかにする。
6.さらにジャガイモのピューレをのせ、ベーコンと肴を盛りつけソースをかける。

「西丸料理教室」(東京・奥沢)のとっておきレシピ

「苺とロゼワインのテリーヌ 苺と蜂蜜のソース」 材料(パイレックス10cm×23cmのテリーヌ型)
苺小粒 2パック / ロゼワイン 300cc / 水 100cc / 砂糖 75g / 板ゼラチン(15g) 5枚 / 蜂蜜 適量 / ミント 適量
1.苺1/4パック分を4等分くらいに切って蜂蜜をざっとかけ1時間程度置く。
2.残りの苺の1/3量を半分に切る。ラップをしき詰めたテリーヌ型に丸ごとのものとまぜながらミントを散らしつつ苺全体の半量を入れる。砂糖(分量外)をふりかけておく。
3.水と砂糖を溶かしてシロップをつくる。荒熱をとってからゼラチンを溶かし、ロゼワインを加える。
4.3を2に注ぎ入れる。苺が浮かない程度の分量にする。
5.4を冷やし、ある程度固まったら残りの苺(砂糖少量を振りかけておく)とゼラチン液を加えて冷やす(最低2時間だが、一晩が好ましい)。
6.1をスティックミキサーにかけ、5と共に。

料理教室は夢のまた夢?

料理好きな女性にとって、「人に料理を教える」ということはちょっと夢だったりもする。しかしながら、「そんなの私にはとてもとても」と、「料理教室を開くだなんてまるで別次元の話」と思い込んでいる人も多いだろう。

しかし実際、筆者の周囲にも、料理好きな主婦が友人らに料理を振舞ったり、料理レシピを伝えたりしているうちに、「私たち通うから、料理教室開いて! 」とお願いされ、教室をスタートさせた人もいる。

料理教室には興味ある。でも、「私にできるかな? 」と思っている人。ちょっとでも興味があるなら、同書を見てみるとよいだろう。きっと、不安を払拭してくれる存在となることだろう。