「MediaShow5」

家族の思い出や旅先での風景など自慢の一眼レフカメラでシャッターを切って貯め込んだデジタルデータ。これを効率的に管理する方法はないだろうか?そう考えたことがある人も多いだろう。CyberLink MediaShow5は、静止画像や動画など大量のデータを活用するには最適なソフトのひとつだ。タグや顔認識機能による自動判別では、GPGPUを使った高速処理で瞬時に写真の中の顔を判別して振り分け、いちいち写真を開いてフォルダに分けていくようなことも必要ない。

また、編集機能も充実しており、フォトムービーへのアニメーションテキスト挿入、フェイス認証技術を利用した画像ファイル管理、画像・動画の簡易編集といった機能が新たに搭載されている。対応OSは、Windows XP(SP2) / Vista / 7(32/64ビット)。その他、動作環境の詳細は同社Webサイトに掲示してあるので確認していただきたい。ここでは、体験版を利用して、MediaShow5のさまざまな機能を紹介する。

さらに充実したフォトムービー作成機能

まずは、メイン機能であるフォトムービーの作成について紹介しよう。MediaShowでは、画像を連続して表示することで、フォトムービーを作成する。素材には、静止画像だけでなく、動画を使うことも可能だ。演出効果を高めるためのBGM挿入や、画像切り替え効果(トランジション)の設定といった機能も充実している。

画像を選んで「スライドショーの作成」ボタンをクリックする

MediaShow5では、「アニメーションテキスト」を挿入する機能が追加された。手順は、画面をクリックしてテキストを入力し、フォント(書体)やサイズ、色を指定。テキストアニメーション効果を選ぶ画面を開き、サムネイルを見ながら使いたい効果を選ぶだけ。見る側も作る側も楽しめる「動くタイトル文字」が簡単に作成できる。

テキストを入力する

アニメーションの種類を選ぶ

画面切り替え効果(トランジション)の種類も増え、従来のフェードイン・フェードアウトに加えて、「ワイプ」や「波紋」「にじみ」など、全部で32種類から選べるようになった。トランジションは、ムービー全体に同じ種類のトランジションを設定できるほか、コマごとに設定することも可能だ。

さらに、画像と画像の間に「カラーボード」を挿入する機能をサポート。ムービー途中に説明文を入れたり、場面転換の区切りにすると効果的だ。読み込んだ素材の並び順をドラッグ&ドロップで移動できるようになるなど、使い勝手も向上している。作成したフォトムービーは、スライドショーやスクリーンセーバーのほか、MPEG-2、WMV、AVC(H.264)などの動画形式で出力できる。

トランジションを選択する

画像と画像の間にカラーボードを挿入する

ドラッグ&ドロップで並び順を入れ替えることも可能

フォトムービーを動画として出力

DVDやオンラインメディアへの書き出しをサポート

Media Show5では、画像や動画を直接DVDに出力する機能をサポート。別のDVDライティングソフトを使うことなく、DVDへの書き出しが行える。メニュー付きDVDを作りたいときには、付属のデザインテンプレートを使うと便利だ。

YouTubeやFlickr、Facebookなどのオンラインメディアに、画像や動画を直接アップロードする機能も装備されており、インターネット上で公開する作業がスムーズに行える。なお、YouTubeやFlickr、Facebookを利用するときは、各サービスのアカウントをあらかじめ取得しておく必要がある。

ディスク作成画面。ディスクメニューも選択できる

YouTubeなどのオンラインメディアにも直接アップロードできる