こんにちは。一日3時間をニコニコ動画に費やすダメ社会人、山田井ユウキです。

今日もさっそく最近流行の動画や埋もれている良動画を独断と偏見で皆さんに紹介していこうと思います。選ぶ基準はただ一つ、僕の趣味です!

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ニコニコ動画のシステムと相性の良い既存のコンテンツはいくつも思いつきますが、中でも特に合うのは「TVゲーム」なのではないかと僕は思っています。

もちろんゲーム動画といっても色々なタイプのものがあるわけですが、「みんなで一緒に一つのゲームを遊ぶ楽しみ」を享受できるのが過去に本コラムでも紹介した「実況プレイ動画(こちらこちら」であるならば、その真逆に位置するのが「スーパープレイ動画」だと言えます。

今回はそうした「スーパープレイ動画」を厳選してご紹介したいと思います。遊んだことのあるゲームがあれば、ぜひ再生ボタンを押してみてください。


落ち物ゲームの名作「ぷよぷよ」。その全国1位決定戦の模様をニコニコ生放送で中継し、さらに録画して投稿された動画がこちら。全国トップレベルの両プレイヤーによる高度な読み合いと、それを的確に解説する実況者(彼も相当な実力者らしい)が、ただでさえ熱い戦いをさらに盛り上げます。動画には生放送時のコメントも入っているので、いつもよりもコメント増量でお楽しみいただけます。


90年代に格闘ゲームを生み出した「ストリートファイター」シリーズの最新作、「ストリートファイターIV」。この動画には世界にその名を轟かせる実力派ゲーマーである「ウメハラ」の対人戦が収録されており、驚異的な反射速度や駆け引きの巧さなど、もはや芸術的ともいえる妙技で魅せてくれます。過去にストリートファイターシリーズで遊んだことのある人なら絶対に見るべき動画です。


タイトルのRTAとは「リアルタイムアタック」のことで、ゲームスタートからクリアまでの"実時間"を計測してその短さを競うというもの。中でもマリオシリーズのRTAは世界的に人気があり、過去に何度も記録が塗り替えられてきました。この動画はスーパーファミコンで発売された「スーパーマリオワールド」の現RTA世界記録であり(執筆時点)、つい先日達成されたばかり。実はこのゲームのRTA、2009年末から立て続けに2回の記録更新が成されており、そのいずれもがニコニコユーザー生放送での出来事だったというから衝撃です。もはやTAS(以前、本コラムで紹介した「ツールを使って理論上の最高記録を狙う遊び方」)と呼んでも差し支えなさそうなほど計算され尽くされたプレイをご堪能ください。


RTAといえばこちらも衝撃的だったのでご紹介します。スーパーファミコンの名作「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」をRTAにて1時間40分でクリアするという驚くべき内容で、初めてこのタイトルを見たときは「10時間40分」の間違いではないかとしばらく信じられませんでした。


ここ数年のゲーム業界でナンバー1のヒットシリーズといえばなんと言っても「モンスターハンター」。特にPSPで発売され400万本を売り上げた「モンスターハンターポータブル 2nd G」はニコニコ動画にも数多くのプレイ動画が投稿されており、今回はその中から、難関クエスト「最後の招待状」を1分台でクリアするという恐るべきスーパープレイをご覧いただきたいと思います。

バイオハザード4 PRO ノーセーブTA 2h12m14s part1of5

ホラーゲームの金字塔「バイオハザード」シリーズでも、数々のスーパープレイ動画が投稿されています。今回は「バイオハザード4」から、最高難易度である「PRO」、「セーブ無し」という条件を加えたRTA動画を取り上げてみました。セーブ無しであるがゆえに一瞬も気が抜けないプレイヤーの緊張が、見ているこちらにも伝わってくるようです。


最後にご紹介するのは、通常なら数十時間はかかるであろう「ファイナルファンタジー5」のRTA。裏技を使わずに4時間28分でクリアするという神業がなぜ可能なのか、その秘密は動画にてご覧ください。

──卓越した反射神経と、入念な研究により生み出されるスーパープレイ動画。今回ご紹介したのはそのほんの一部に過ぎません。ぜひ好きなゲーム名でニコニコ動画内を探してみてください。今まで知らなかったスーパープレイに、きっと出会えるはずですから。

勝手エヴァンジェリスト・山田井ユウキ

1980年生まれ。レビューサイト「カフェオレ・ライター」で、映画、漫画、ゲームなどを独自視点からレビューする他、「builder by ZDNet Japan」「ハリウッドチャンネル」など各種媒体で記事を連載中。どんなに忙しくても一日数時間ニコニコ動画に費やすという、社会人としてあるまじき生活を謳歌中。好きな動画ジャンルはゲーム実況、ボカロ、他エンタメ系全般。

(タイトルイラスト:3P3P) ※本コラムで紹介している動画は、作者やサイトなどの都合により削除されることもあります。あらかじめご了承ください。