【レポート】

Flash CS5のiPhoneアプリ書き出し機能はライセンス違反!? - 元Adobe技術者が指摘

1 「Packager for iPhone」とiPhone Developer Agreement

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Adobeがリリースを予定している「Adobe Flash Professional CS5」(Flash CS5)の目玉機能の1つが、iPhone用ネイティブアプリを作成する「Packager for iPhone」機能だ。しかしこの機能は、Appleが開発者に求めているiPhone Developer Agreement規約に違反している可能性があると、あるFlash事情に詳しい開発者が指摘している。米InformationWeekが19日(現地時間)に報じている

この指摘を行っているのは米Ansca Mobileのシニア・ソフトウェア・エンジニアEvan Kirchhoff氏。同氏は以前Adobeに在籍しており、Flash Liteなどのモバイル製品を主に担当していたようだ。Ansca Mobileでは、Objective-CやXcodeなどの知識なしでもiPhone用ネイティブアプリの構築が可能な「Corona」と呼ばれる製品をリリースしている。

CoronaはFlashで採用されているActionScriptライクな記述方式を採用しており、Flash CS5と完全な競合関係にある。ある意味でライバルへの牽制ともいえる発言だが、Kirchhoff氏によればFlash CS5はAppleのライセンスに違反する構造的な問題を抱えている可能性があり、場合によってはAppleによって何らかのアクションを起こされるかもしれないというのだ。

このKirchhoff氏の指摘はAnscaのサイトで確認できる(「Does Flash CS5 for Windows Violate the iPhone Developer Agreement?」)。Flash CS5のセールスポイントは前述の通り、Packagerを使って既存のFlashアプリをiPhone用アプリとしてコンバートできる、あるいはActionScript 3を用いてiPhone用アプリを構築できるという点にあるが、同時にiPhone SDKが必要としているMac OS Xの動く環境、つまりAppleのマシンを必要とせず、CS5の動作するWindowsマシン上でiPhoneアプリをビルドできてしまうという特性も備える。

AppleがiPhone Developer Agreementで定めるiPhone SDK利用規約では「SDKをApple製以外のマシンに導入したり、あるいはそれ以外のマシンでSDKを動作するようにしてはならない」と定義されているが、iPhone SDKを利用しないCS5ではこの条項に違反していないと思われる。だが広義の意味でSDKについて考えた場合、アプリのApp Store経由での配布にはAppleの電子証明書ツールやプロビジョニング用プロファイルなどの導入が必要であり、これをWindows上で動作させることに問題があるのではというのが同氏の意見だ(「Adobe Labs - Adobe Flash Professional CS5: Applications for iPhone」にあるFAQでは、開発者はAppleのiPhone Developer Programに参加する必要があることを明記している)。

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目次
(1) 「Packager for iPhone」とiPhone Developer Agreement
(2) Appleのさじ加減1つ
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