NLogとは

NLogは.NET環境でログ出力できるオープンソースのツールです。CodePlexにてNew BSD licenseとして公開されています。.NETのログ出力ライブラリとしてはlog4netが有名ですが、log4netに比べて導入が簡単なことが特徴です。

出力可能なログの種類には、「ファイル(ローテーション可能)」「イベントログ(ローカル/リモート)」「DB」「ネットワーク(TCP/UDP/SOAP/MSMQ)」「コンソール(色つき)」「Eメール」「ASP.NETトレース情報」「リッチテキストコントール」などがあります。NLogは、.NET Framework1.0以上、.NET Compact Framework、Monoで動作します。環境の詳細はDocumentationのページで確認してください。

NLogの入手とセットアップ

本稿では、Visual Studio 2008(C#)でWindowsフォームを作成します。まずCodePlexから「NLog 1.0 Refresh(NLog-1.0-Refresh-setup.exe)」をダウンロードします。Nextボタンをクリックしていけばインストールは完了します。

NLogのセットアップ画面

Visual Studioの設定

次に、Windowsフォームのプロジェクトを作成します。ソリューションエクスプローラでプロジェクトを右クリックして[追加]-[新しい項目]をクリックします。

[新しい項目の追加]ダイアログ

NLog.configのプロパティを変更

[新しい項目の追加]ダイアログが表示されたら、マイテンプレートで[Typical NLog Configuration File]を選択します。そうすると、プロジェクトにNLog.dllへの参照設定が追加され、NLog.configというファイルが追加されます。

NLog.configは、exeファイルと同じ場所に配置するため、プロパティウィンドウの[出力ディレクトリにコピー]の値を[常にコピーする]に設定しておきます。