――タッチ、小型化、ときて、その次のトレンドは?

それは企業秘密(笑)。miniは1年半前から本腰を入れて開発を始めた。いえることは、外観やフォームファクタだけではなく、ソフトウェアが重要になっているということだ。両方でイノベーションが必要で、バランスをとる必要がある。

フォームファクタ関連では、われわれが「Human Curvature」と呼ぶ、オーガニックで自然なカーブを開発している。2010年に投入する端末では、このHuman Curvatureを全面的に採用していく。

これに限らず、2010年の製品ポートフォリオは一貫性を持たせて展開していくつもりだ。ファミリーとしての製品展開に加え、X10、X10 mini、X10 mini proというように、製品名もわかりやすくしている。

Human Curvatureとする背面のカーブ。持ったときにしっくりくるデザインにこだわった

――2009年の市場シェアですが、あまり好調とは言えませんでしたね

最新のポートフォリオで、日本や米国も含む全市場で改善させたい。日本ではNTTドコモと4月にX10を発売する。Sony Ericssonが日本でローンチする製品としては、X10は初のグローバル製品となり、非常にうれしく、誇らしく思っている。

――アプリケーション開発者向けの戦略は?

もともとはコンテンツストアとしてスタートした「Play Now」でアプリケーションストアを展開している。われわれはサービスやコンテンツでリードするつもりはなく、役割は端末を開発することで、その後にコンテンツやサービスという位置づけだ。Play Nowは、Sony Ericssonの端末で利用できるコンテンツを入手できるプログラムであり、オペレータとも協業する。開発者と協業してわれわれの製品の上で動くすばらしいアプリケーションを開発してもらうことを考えている。その際、InfiniteなどのSignature Applicationの機能を最大活用してもらいたいと思っている。