【レポート】
インテルは17日、定例となっている記者向け会見、IAプレスミーティングを開催した。LGA1366 CPUの最上位モデル「Core i7-980X Extreme Edition」および、「Xeon 5600/3600番台」が正式発表され、性能比較のデモンストレーションなども披露された。
今回発表された新プロセッサはインテルの第2世代High-Kメタルゲート・トランジスタを採用した32nmプロセスで製造されるとともに、一部のモデルでは6つのコアを搭載し、Hyper-Threadingによって12スレッドが同時に処理できる。また、新命令セットAES-NIのサポートや、L3キャッシュが12MBへと増量、XeonではIntel TXTがサポートされる点などが特徴となる。その他の点ではNehalemでサポートされたテクノロジを継承している。Core i7-980Xの日本での参考価格は90,760円。
Core i7-980Xの製品デモンストレーションでは、クアッドコアのハイエンドモデル「Core i7-975 Extreme Edition」との比較が披露された。比較用のアプリケーションはひとつ目がトランスコードソフトウェアのカノープスの「EDIUS Neo 2 Booster」、ふたつ目は3Dレンダリングソフトウェアの「Autodesk Maya 2010」。
EDIUSの比較デモでは5本の映像のトランスコード処理において、Core i7-980XはCore i7-975と比べ30%程度高速であったほか、CPU使用率にも余裕が見られた。まだ100%の力を出していないということになるが、一方で別の処理が割り込んだとしてもそれを処理するだけの余力があると言えるだろう。一方、Mayaの比較デモはアプリケーションがマルチスレッドに対し高度に最適化されていることもあり、レンダリング時間で44%の向上が見られた。
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Mayaによるレンダリング比較デモ。さすがにどちらもCPU使用率が100%に貼り付いている。そのうえでCore i7-980Xの方がやはり高速 |
対応アプリケーションでは34%~49%の性能向上が見られたという |
また、今回のIAミーティングでは、代表取締役社長の吉田和正氏と技術本部長の及川芳雄氏がそれぞれ"自身で秋葉原に足を運び"、"自身でセットアップした"自作PCが披露された。もちろんCPUはCore i7-980X、マザーボードはIntel DX58SOという組合せがベース。
吉田氏のPCは題して「Entertainment Music Station」。CPU以外の構成は比較的大人しい組み合わせだが、スピーカー、ペンタブレット、MIDIコントローラーに各種楽曲作成ソフトで音楽制作向けのPCに仕上がっている。会場ではパーツ購入時のスチール写真と組み立て時のビデオが上映されたが、過去何度となく自作PCを組み立てているだけに手際の良さが光る。使い方のプレゼンでは、SONAR HOME STUDIO 7でMIDIによるメロディを、巡音ルカでボーカルを付けたオリジナル曲を作り、IllustStudioとBANBOO Funでイラストを付けたいとのこと。
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吉田社長の「Entertainment Music Station」の構成。おおよその予算が決まっていたとのことで、オーディオデバイスやペンタブに予算を重点投下した構成 |
音楽制作やペイントなど、クリエイティブな使い方を構想しているとのこと。もしかすると次回にはオリジナル楽曲もお披露目? |
及川氏のPCは"技術本部を総動員した"ということでハイエンド志向。自身、学生時代は流体力学を学んだということでエアフローにも自信を見せる。構成のSSDとHDDをともにRAID 0構成することでストレージを強化している。完成したPCでは技術本部らしく、DX58SO付属のオーバークロックツール「Intel Desktop Control Center」によって4.32GHzまでオーバークロックを行った。
また、マーケティング本部 本部長の江田麻季子氏は今季のマーケティング活動について紹介。一家に一台から一部屋に一台を経てPCは一人に一台の時代になったとし、今季は"パーソナル"なコンピュータを訴求していくとする。また、それに沿った新CMや、あなたを作家にするプロジェクト"Sponsors of Tomorrow"を立ち上げる。このほか、今後のイベントスケジュールとしては、3月17日より札幌から広島までの国内各所で順次、最新PCとWiMAXを紹介する「インテル・ライフスタイル体験イベント」を開催したり、PCにファッションとしての楽しさを加えた「My Sweet PC Project」などを展開すると紹介した。
会場にはCore i7-980Xを搭載したPCおよび、対応マザーボードが展示されていた。完成PC、ショップブランドPCでは、アプライド、エプソンダイレクト、サイコム、ツクモ、ツートップ、デル、ドスパラ、日本HP、パソコン工房、フェイス、マウスコンピューター(通常ラインおよびG-Tune)が製品を展示。ハイエンドCPUだけに各社のフラッグシップモデルが一堂に並んだ。
マザーボードはBIOS更新による対応がほとんどだが、製品発表に合わせて各社がその対応状況を公表しはじめている。そんななかMSIは未発表の新製品として「Big Bang-XPower」を展示していた。最上段の1スロット(サウンドカード専用のPCIe x1スロット)を除き他6本がPCI Express x16スロットというレイアウト。レーン構成は、16レーン×2本、8レーン×4本、8レーン×2本および4レーン×4本という切り替えが可能とされる。nForce 200のようなスイッチを介すわけではなく、スプリットで対応しているとのことだ。
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