システムトレードとは、プログラミングを中心に過去のデータから特定のパターンを見つけだし、利益の出るシステムを構築して運用することです。しかし、プログラミング未経験者がいきなり「プログラミングの勉強……」となると大半の人が挫折してしまいます。

まずここでは、数行の簡単なプログラムからオリジナルのチャートが描ける方法をご紹介し、また皆さんがこれからプログラムを構築するための考え方・方法などもご紹介いたします。

ハードルがここまで下がったプログラミング環境

ここでは、システム開発のプラットホームは、システムトレードに必要な全ての機能をオールインワンで備えたひまわり証券の「トレードシグナル」を使って説明をしていきます。トレードシグナルは、ティックから月足までのデータを使い様々な条件を想定したシステム開発、そして自動売買までも可能なプラットホームです。

トレードシグナルが登場する以前のシステム開発は、エクセルなどを使い株価データを入手してデータ分析のプログラムを作るというものでした。この環境ではデータをどこから入手するか、チャートを表示させるにはどのようにするかなど、一部のパソコンに精通した人以外はシステム開発をすることができませんでした。

ひまわり証券に口座を持っている人であれば「トレードシグナル」の30日間無料トライアルを利用して、実際にご自身のパソコンでプログラミングを試していただけます。

プログラムを作ろう

「プログラムを作ろう」と言っても、プログラミング未経験者には一からプログラムを作成するとは大変なことです。ですが、これからご紹介する方法・サイト資料を参考にすることにより、なんとなく「プログラムは簡単にできるのでは」と感じていただけるはずです。そしてプログラムを勉強しようと思われた時点で、あなたはプログラマーの仲間入りです。

まずは、次のチャートをご覧ください。

このチャートには一本の移動平均線が描かれていますが、「トレードシグナル」を使用してこの線を描くには一行の命令文で完結します。

 DrawLine(AverageFC(Close,10));

この命令文の内容は、≪ラインを描くための関数を使い、終値10本の単純移動平均のラインを描く≫です。

  • DrawLine → ラインを描くための関数
  • AverageFC → 単純移動平均を計算
  • Close → 終値
  • 10 → 計算する本数(10本)

ここではプログラムが簡単な単語(意味のある記号)の集まりで構成されていると理解してください。この次は○○の命令文、その次は××の命令文を理解することにより、やがてあなたが思い描くシステム(プログラム)を構築できるようになるでしょう。

この次にご覧いただく内容は、ぜひ試していただきたい勉強方法です。

まずはエラーのない完成されたプログラムを数多く読み、プログラムの構造、関数の意味を理解してください。 それには、「トレードシグナル」に用意されている500種類以上の売買戦略を利用します。

(1)~(6)の手順でプログラム(売買戦略)を閲覧しながら、関数の意味も調べてみましょう。

  1. メニューの「インディケータ」を選択する≪インディケータの一覧が表示されます≫
  2. 「移動平均線 単純」にマウスを合わせ、右クリックでメニューを表示する
  3. 「編集」を選択する≪「移動平均線 単純」のプログラムが表示されます≫
  4. 知りたい関数(青文字)にマウスを合わせ、右クリックでメニューを表示する
  5. 「エキーラ関数のルックアップ」を選択する
  6. 選択した関数の説明・サンプルが表示されます
  7. 次に、システム開発環境のマニュアルを一通りご覧いただき、各マニュアルに何が書かれているか理解してください。一つ一つ覚える必要はありませんが、いざという時のために調べられる準備だけはしておきましょう。

    プログラミング言語「エキーラ」の概略紹介とプログラミング方法について解説ガイド
    http://sec.himawari-group.co.jp/systemtrade/outline/tradesignal/manual/pdf/equilla_user.pdf

    ひまわり証券「トレードシグナル」操作・解説ガイド一覧
    http://sec.himawari-group.co.jp/systemtrade/outline/tradesignal/manual/