たこ焼チェーンの「築地銀だこ」の新業態が面白い。昨年誕生した立ち飲みスタイルの「築地銀だこハイボール酒場」は、たこ焼といま話題沸騰中のハイボールを組み合わせた店である。現在、東京と北海道で8店舗を展開しており、サラリーマンを中心に人気を集めているという。今回は立ち飲みの激戦区、東京・新橋にある新橋店を取材した。

「築地銀だこ」のたこ焼とハイボール

新橋の駅から程近く、周囲にもたくさんの居酒屋が立ち並ぶ場所に、「築地銀だこハイボール酒場 新橋店」はある。ビルの1階部分の立地で間口は広く、店舗前の道からはたこ焼を焼いている様子が見え、かなりの訴求力。店舗は約15坪とコンパクトだが、立ち飲みのため、70人ほどのキャパシティはあるそうだ。店内は"酒場"と屋号についているだけあって、昭和レトロな雰囲気。

「築地銀だこハイボール酒場 新橋店」

約15坪の店舗は昭和レトロな雰囲気

看板メニューはたこ焼とハイボール。たこ焼は現在5種類の展開となっている。同業態では「たこ焼=酒の肴」という位置づけで、「築地銀だこ」の店舗では8個入り1舟となっているが、「築地銀だこハイボール酒場」では4個入りを基本にしている。1個30g超えというボリュームのあるたこ焼きだが、これなら色々な種類を食べ比べできる。

全店、よく見える場所にたこ焼き台を設置

定番のたこ焼は最もスタンダードな「たこ焼」(300円)、玉子サラダをのせた「てりたま」(350円)、本場博多の明太子マヨネーズとチーズをかけた「チーズ明太子」(350円)の3種類。季節商品として、温かいつゆとネギをあわせた「冬のねぎだこ」(350円)があり、夏には冷やしに変わる。また、現在は限定商品として、とろ~りととけたチーズとトマトソースをかける「フォンデュたこ焼」(400円)も提供。

生地と焼き方は「築地銀だこ」と共通で、トッピング等でアレンジしている。油を多めに使い、外はカリッと、中はとろっと仕上げるのも同じ。この油はコレステロール0というので、安心していただける。

トマトソースととろけたチーズがかかった「フォンデュたこ焼」(400円)。チーズフォンデュをイメージした洋風の味わいで、食べてみると「これがたこ焼き? 」と驚くはず。ハイボールはスタンダードな「ザ・角ハイボール」(350円)の他、トマト味をきかせた「太陽の恵み」(400円)など9種類が揃う

小さな壷にキュウリを入れた「つぼきゅう」(300円)などのちょっとしたつまみも揃う。写真のハイボールは10年ものの「山崎」をベースにした「山崎10年ハイボール」(550円)

他にはつまみメニューもスタンバイ。枝豆や小さな壷にキュウリを入れた「つぼきゅう」や「うめきゅう」などが揃う。これらは300円均一とリーズナブル。