【レポート】

生命保険では"初"となる就業不能保険「働く人への保険」とは?

    寺田祐子  [2010/03/02]

    ライフネット生命保険は、2008年5月の創業以来、生命保険料の原価開示など、生命保険業界に激震を与えてきた"革命児的存在"である。これまでベールに包まれてきた生命保険会社の手数料を公開するもので、生命保険業界には激震が走り(一部では批判の声も聞かれた)、一般加入者にとっては、生命保険は比較・検討して入る時代になったことを確信させる出来事だったと言えよう。複雑すぎて分かりにくかった生命保険商品をシンプルで分かりやすくし、販売チャネルをインターネットに絞ることで、「ネット生保」という言葉を広く世間に知らしめるなど、様々な話題を提供してきた。

    今回発表された新商品「働く人への保険」は、生命保険では初となる就業不能保険(無配当・無解約返戻金型)。契約年齢は18歳以上60歳以下(安定した勤労所得がある人のみ)。解約返戻金、配当、特約はなく、ライフネット生命保険らしい、シンプルな商品に仕上がっている。

    病気やケガのときの保険といえば医療保険だが、一般の医療保険で支払われる「入院給付金」は1回の入院に対して給付金を支払う日数に限度がある。一方、「働く人への保険」であれば病気やケガで長期間の入院や在宅療養をせざるを得ない「就業不能状態(※)」の場合、所定の給付金を1カ月ごとに受け取ることができる。

    ※就業不能状態とは病気やケガにより、日本国内の病院もしくは診療所への治療を目的とした入院または日本の医師の指示により在宅療養をしており、「少なくとも6カ月以上、いかなる職業においても全く就業ができない」と医学的見地から判断される状態をいいます。

    ただし、就業不能状態となってから最初の180日間は支払いの対象外。また、「うつ病」などの精神疾患や、医学的他覚所見のない「むちうち症」や「腰痛」などが原因の就業不能状態には、就業不能給付金は支払われない。

    「働く人への保険」仕組み図

    就業不能給付金は最高で月額50万円まで。給付金は年収によって上限が設定され、たとえば年収450万円であれば、給付金月額の上限は25万円、年収650万円なら上限額は35万円―といった具合だ。支払限度金額は、保険期間を通じて通算1億円。ただし、同保険は病気やケガで長期間働けない時に収入を補うことが目的であるため、申し込みができる人は18歳以上60歳以下の安定した勤労所得がある人のみ。主婦(主夫)や学生、フリーター・アルバイト・パート、年金生活者・資産生活者、無職などに該当する人は申し込むことはできない。

    また同商品は、同社がこれまでに販売している死亡保険(定期)「かぞくへの保険」、医療保険(終身)「じぶんへの保険」と同様、保険会社の手数料に当たる「付加保険料」を公開している。それによると、「働く人への保険」の付加保険料は、(1)契約1件あたり250円(月あたり)、(2)(営業)保険料(月額250円の定額部分控除後)の15%、(3)予定支払保険金・給付金の3%―の3つの合計額と明示されている。付加保険料率は年齢・性別・保障内容によって異なるが、たとえば30歳男性が、保険金月額20万円・保険期間65歳までで契約した場合、月額保険料3,642円に占める付加保険料は843円(付加保険料率は23%)となる。

    もちろん、これまで様々な話題を提供してくれた「ライフネット生命保険」である。新しいことへの試みはとどまることを知らない。発表後、twitterやソーシャルブックマークに寄せられた様々な反響が寄せられたという。それを踏まえ、同社はマーケティングやサービスを日々改善し続けることによって、個人向け長期就業不能保険(ディサビリティ)の認知、理解を促進していくという。同社の今後の取り組みに、ますます目が離せない。


    マイコミジャーナルは3月6日(土)、ライフネット生命保険と共同でTwitter連動セミナー『マイコミジャーナル Twitter CAFE ~還暦ベンチャー社長が挑む保険業界のタブー~』を東京・竹橋パレスサイドビルで開催します。

    セミナーには、出口治明 ライフネット生命保険代表取締役社長が登場。事前にTwitter上で皆様より受け付けた"質問つぶやき"にお答えします。新商品「働く人への保険」に関する質問、Twitterユーザーとしての顔を持つ出口社長に聞いてみたいこと、ライフネット生命保険というベンチャー企業について知りたいこと、業界最低水準の保険料を実現したライフネット生命保険の安さの秘密など幅広く質問を受け付けております。 セミナーへの参加申し込みおよびご質問の投稿は、こちらの特設サイトで受け付けております。生命保険やネット保険、ライフネット生命に関することなどお気軽にご投稿ください。なお、セミナー当日もTwitter上で質問を受け付ける予定です(ハッシュタグは「#mjln」)。

    セミナー概要
    『マイコミジャーナルTwitter CAFE』

    • 日時 : 2010年3月6日(土)13 : 00~17 : 00
    • 場所 : 東京・竹橋パレスサイドビル / マイナビルームA(地図はこちら)Twitter で※東京メトロ東西線竹橋駅直結。1b出口を出て東コア9階
    • 参加費、定員 : 無料、100名
    • 申し込み締め切り日 : 3月4日(木) ※定員になり次第、募集締め切りいたします
    • 主催 : 株式会社毎日コミュニケーションズ
    • 応募窓口 : 弊社特設サイト
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