【レビュー】
「ATOKハイブリッドコア」や英語入力支援機能(ATOK 4E)等の強化がなされたATOK 2010 for Windows(以降ATOK 2010と表記)の基本的な性能は既報でもお伝えしたとおり。ただ、そもそも日本語入力システムって何?という方もいらっしゃるのではないだろうか。何気なく使っているコンピュータなのでその存在に気がつかない人がいても不思議ではない。
極端に言ってしまえば本来PCでは、英語で入力し英語で出力することが前提となっている。日本語を扱うには変換作業が必要になる。WindowsにもMicrosoft IMEという入力システムが標準で搭載されている。しかしながら、そもそも漢字やかな文字、カタカナと"日本語"は英語のアルファベットとは異なるのはもちろん、文法からニュアンスまでその構造が全く違うのはご存じの通り。英語が前提で作られることの多いコンピューターを日本語で入力するには、言葉の違う文化を乗り越えるための膨大な試みが必要であるということになる。これはPCだけの話ではなく、当然携帯電話や情報家電、ゲーム機などにも多かれ少なかれ同様のことがいえる。
ジャストシステムは、1985年のATOK登場以来一貫してこの膨大な作業に取り組んできた企業であり、その集大成が日本語入力システム「ATOK」ということになる。"ATOK"という名前の由来が「Advanced Technology Of Kana-Kanji transfer」ということがそれを意味している。また、日本語入力を扱うソフトであるということは、進化し続けなければいけないという"宿命"も背負っている。日本語も昔の日本語から現在の日本語へと変わることもある。ATOKでは、謙譲語や尊敬語、膨大な漢字や慣用句などから、顔文字やインターネットで飛び交う最新の日本語などその広い範囲をカバーし続けている。
現在の入力システムで問題はない。日本語や文章には自信がある。そういった人ももちろんいるだろう。ただ、使ってないのにその魅力が伝わるだろうか?同社では、ATOKユーザーにATOKのどこに満足しているか?のアンケート結果を特設Webサイトで公表している。いくつかここで紹介すると
などのユーザーの声が多数紹介されている。よくよく思えば、筆者が若かりし頃。それこそWindows 95が発売される以前はインターネットや携帯も手にしてはいない時代。ほぼすべてが手書きで文章を書いていたように思う。当然、現在のようにインターネットやブログ、携帯からTwitterまで文体は変わってきているとはいえ、老若男女を問わず日本人が文章に携わる回数は圧倒的に増えているはずだ。
同社では、1992年に作家、日本語学者、辞書編集者、学校の先生、マスコミ関係者など多種多様な世界で言葉に携わる方々を委員としたATOK監修委員会を発足。以来、その精度や日本語変換の向上を図ってきた。ATOKはこのように日本語という近い存在、それこそ思考が言葉から生まれるのであれば、日本語を扱うものにとっては極めて重要な存在とコンピュータとの間の壁をできるかぎり取り除こうというソフトウェアであると言えるのでは無かろうか。
次ページからは実践的、且つ「ATOKって凄いジャン!」と柏手を打つテクニックや最新機能だけではない"文章を書く"際に是非使いこなしたい機能について紐解いていこう。なおATOK 2010 for Windowsの無償試用版もWebサイトでは公開している。是非試してみていただきたい。
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