【レポート】
Mobile World Congressは、携帯電話関連のイベントで、年一回開催される。今年も会場は、スペインのバルセロナである。世界的な景気の影響は受け、個別の企業では浮き沈みもあるものの、イベントとしては盛況で、多くの報道関係者もつめかけている。
携帯電話は、契約ベースであるため、不況になったからといって携帯電話を止めてしまうわけではない。新規の販売台数などには影響は出るものの、他業界ほどの影響はないようにもみえる。実際、NOKIAやMicrosoftといった有名企業のプレスカンファレンスには、多くの報道陣がつめかけ、携帯電話関連のニュースへの注目度が高いことを示した。このため、記者発表会場に報道陣が入りきれないなどのトラブルもある。どうも、昨年まで実績で予測した数よりも多くの報道陣がつめかけているようだ。もっとも不況でほかに話題がないからという考え方もできるが。
そんな中で、マイクロソフトは、次期携帯電話用オペレーティングシステムであるWindows Phone 7や現在のWindows Mobile 6.5のアップデート版であるバージョン6.5.3を発表した。また、Android系の携帯電話でも、ソニーなど複数企業が製品を発表するなど、製品が増えて来つつある。
スマートフォンは、昨年までの感じでは、あくまでも携帯電話の1種であり、ハイエンドの携帯電話という位置付けだった。しかし、今年は、スマートフォンこそ、携帯電話の主役的な扱いで、大きく雰囲気が変わっている。
Moible World Congressを主催するGSMAのRob Conwayは、基調講演で、AppleのAppStoreの取扱量や売上げのグラフを示し、アプリケーションソフトウェアが、携帯電話の新たな収益源であることを示すなど、アプリケーションを動作させることができるスマートフォンへの傾倒を示した。
日本では、カラーのグラフィックス表示が可能な大型ディスプレイを搭載し、Javaのアプリケーションが動く携帯電話など当たり前だが、世界的にみると、こうした携帯電話はスマートフォンの範疇に入る。まだ、モノクロの小さなディスプレイやJavaなどが動かない携帯電話の出荷量は少なくない。しかし、iPhoneの成功は、世界の携帯電話ネットワーク事業者やメーカーなど、携帯電話関連ビジネスを行う企業の見方を変えたようだ。そういうわけで、バルセロナでは、スマートフォンが主役にきたというわけだ。
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