Cheetah、Puma、Jaguar、Panther、Tiger……これら名前を聞いて何を連想するだろうか? そう、ネコ科の動物たちだ。これにもう少し加えてみよう、Leopard、Snow Leopard……そう、もうお気付きかもしれないがMac OS Xのそれぞれのバージョンのコードネームとなっている。

Appleの製品名選びの旅はまだまだ続く……!?

なぜAppleがここまでネコ科動物(最近はヒョウ亜科が続いている)にこだわるのかは不明だが、統一された開発コード命名規則はわかりやすく、Macの製品イメージと相まってすでに一般ユーザーにも愛称として定着しつつある。では、次のWWDC 2010でプレビューが紹介されると噂されるMac OS X 10.7には、どのような名前が付けられるのだろうか。米New York TimesのNick Bilton氏がコラムでこの件について触れている

同氏は文章のなかで、最近同社を去ったあるApple関係者の「Appleは製品名の採用に非常に注意を払っている」というコメントを紹介している。iPhone、iPod、iMac、iLife、iTunes、そしてiPadと、美しく統一された"i"シリーズの製品をラインナップしている。もっとも、これが時として他社との摩擦を起こすこともあるわけだが、それとは別に今回のテーマであるMac OS Xのコード名のように、ある種非常に人気のある生物のシリーズ名を用いるなど、コード名が一般名称として定着するような使い方をしてくることもある。残念ながら、他社の既存製品名の多くはアルファベットと数字を組み合わせたものが多く、消費者にとってはわかりやすいようでわかりにくい。正直な話、この業界で記事を執筆している筆者でさえ、Intel、AMD、NVIDIAといった各社製品の型番の相関関係はよくわかっていない。

さて、本題のMac OS Xの話だが、「製品名としてフィットするネコ科の動物の名前がもう残り少ないのでは?」というのがBilton氏の意見だ。例えば「Cougar」というネコ科の動物がいるが、これはスラングで「若い男を誘惑する中年女性」という意味がある。「iPad」が発表されたときも「女性の生理用品」を連想させるということで一部からクレームがあったくらいだが、愛称として通用する名前を探すのはなかなか難しい。

一休みということで「Mac OS X 10.7 "Cat"」はどうだろうか?

一方で、ストレートに「Cat」というのもなかなかいいアイデアだ。窓辺で四六時中ごろ寝している家ネコのように、Mac OS Xのマウスカーソルが回転状態でお休み中なのを連想させる。あるいは別のネコ科の生き物探しに戻って、「Lynx」のようなどう猛な生物を選んだり、頂点を極めたということで「Lion」を選ぶのも悪くないだろう。

AppleがどこまでMac OS Xでネコ科の名前を続けるかわからないが、そのうち「トムキャット」「三毛猫」といった名前が出てくるまでチャレンジするのかもしれない。皆さんはどういったコード名を予想されるだろうか?