特定拡張子のアイコンを変更する

先ほどは特定の拡張子に対して、アプリケーションの関連付けを作成しましたが、このままでは白いアイコンのままとなるため、あまり面白くありません。そもそも各ファイルタイプもしくは拡張子で使用されるアイコンは、HKEY_CLASSES_ROOT\{ファイルタイプ名}\DefaultIconキーの既定値で定義しています。指定方法も「{アイコンリソースを持つファイル},{アイコン番号}」と、ちょっと分かりにくい構成になっているため、単なるアイコンファイルなら問題ありませんが、システムファイルを用いる場合、操作が煩雑になってしまいます。

そこで、アイコンリソースを簡単に確認できるツール「IconViewer」を使ってみましょう。同ツールはアイコンリソースを持つファイルのプロパティダイアログに<Icons>タブを追加し、アイコン情報の保存や番号を確認するというもの。なお、Windows 7は動作対象に加えられていませんが、筆者が確認した限り、問題なく動作します。また、64ビット版Windows 7の場合は、64ビット版IconViewerをお使いください(図19~20)。

図19 IconViewerのダウンロードページ

図20 ダウンロードした「IconViewer3.02-Setup-x86(もしくはx64).exe」をダブルクリックし、画面の指示に従って導入してください

次にアイコンリソースを持つファイルを確認します。Windows 7で使われる256×256ピクセルを持つアイコンは、「%windir%\System32\imageres.dll」に多く含まれていますので、同ファイルのプロパティダイアログにある<Icons>タブを開き、使用するアイコンを選びましょう。もちろん256×256ピクセルに対応したアイコンファイルを別途用意できる場合、「imageres.dll」ファイルを使用する必要はありませんので、図24以降の操作にお進みください(図21~23)。

図21 次に[Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「%windir%\System32」と入力して<OK>ボタンをクリックします

図22 ファイル一覧から「imageres.dll」をクリックして選択し、[Alt]+[Enter]キーを押します

図23 <Icons>タブをクリックして開きますと、アイコン一覧が表示されます。ここからお好みのアイコンを選び、番号をメモしましょう

続いてアイコンリソースを指定するため、レジストリエディタを起動しましょう。今回は先ほど作成したファイルタイプ「Test File」を用いるため、HKEY_CLASSES_ROOT\Test Fileキーがターゲットとなります。異なるファイルタイプ名を用いる場合はキーも変わりますので注意してください。同キー下にDefaultIconキーを作成し、既定値に先ほど確認したアイコンリソースファイルおよび番号を指定するか、アイコンファイルをそのまま指定したら、Windows 7に再ログオンしましょう。これで特定の拡張子を持つファイルのアイコンが変更されました(図24~28)。

図24 次に[Win]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「regedit」と入力して<OK>ボタンをクリックします。この際、UACの警告ダイアログが表示されたら、<はい>ボタンをクリックしてください

図25 レジストリエディタが起動したら、`HKEY_CLASSES_ROOT\Test Fileとキー`をたどって開き、Test Fileキーをクリックして選択したら、<編集>メニューから<新規>→<キー>とクリックします。新規キー名は「DefaultIcon」に変更してください

図26 続いてDefaultIconキーを開き、「(既定)」をダブルクリックします。「値のデータ」のテキストボックスに、図22~23でメモしたアイコンリソースを持つファイル名と番号を入力して<OK>ボタンをクリックしましょう。画面の例では「C:\Windows\System32\imageres.dll,-19」としました。後は<×>ボタンをクリックしてレジストリエディタを終了させてください

図27 設定を有効にするため、<スタート>メニューにある電源ボタンのボタンをクリックし、メニューから<ログオフ>をクリックします

図28 Windows 7に再ログオンしますと、先のファイルタイプに属するファイルのアイコンが変更されます

阿久津良和(Cactus)