Seleniumとは

SeleniumはIE、Firefox、Chrome、Safari、Operaといった多くのブラウザに対応しているWebテストツールです。操作を簡単にレコーディングでき、C#、VB.NET、Java、PHP、Perl、Rubyといったさまざまな言語から呼び出すことが可能です。詳細はこれはすごい! Web案件必須 Seleniumで確認してください。

環境の準備

本稿では、Visual Studio 2008、Selenium IDE1.0.4、Selenium RC1.0.1、NUnit2.5.2を使用してWebテストを行います。環境設定の手順は次の通りです。

  1. Selenium IDEをインストール
  2. Selenium RCの配置
  3. NUnitをインストール
  4. テスト用プロジェクトを作成
  5. 実行時にNUnitが起動するように設定

(1)Selenium IDEをインストール

まず、Selenium IDEをインストールします。Selenium IDEはFirefoxのアドオンで、レコーディングとWebテストの両方を実行できます。インストールする際は、Firefoxを起動してSeleniumのダウンロードページからDownloadリンクをクリックします。

アドオンの確認画面

アドオンを許可してFirefoxを再起動すればインストールが完了します。

(2)Selenium RCの配置

Selenium RC(Remote Control)はさまざまな言語からWebテストを行えるツールです。プログラム言語用のライブラリとプロキシサーバから構成されます。

Selenium RCの内容(言語用のライブラリとサーバから構成)

Selenium RCはダウンロードページから入手して任意の場所に解凍します。本稿では「selenium-dotnet-client-driver-1.0.1」と「selenium-server-1.0.1」を「C:\Selenium」に配置しました。

(3)NUnitをインストール

NUnitは.NETで人気の高いユニットテストフレームワークです。NUnitのページからインストーラ(MSIパッケージ)を入手してインストールします。

NUnitのインストール画面

(4)テスト用プロジェクトを作成

Visual StudioでNUnitのテストプロジェクトを作成します。ここでは「WebTest」という名前のC#クラスライブラリを作成し、以下のDLLに参照設定を行いました。

  • 「nunit.framework」を選択(.NETタブ)
  • 「C:\selenium\selenium-dotnet-client-driver-1.0.1\ThoughtWorks.Selenium.Core.dll」を選択(参照タブ)

(5)実行時にNUnitが起動するように設定

続けて実行時にNUnitを起動するように設定します。プロジェクトのプロパティを開き、デバッグタブに移動します。

プロジェクトのプロパティでNUnitを呼び出す設定

開始動作に「C:\Program Files\NUnit 2.5.2\bin\net-2.0\nunit.exe」を、コマンドライン引数に「WebTest.dll」を選択します。以上で環境設定は完了です。