【レポート】

間もなく開校!! 大前研一学長の4年制オンライン大学で"学べる"こと

1 カリキュラムは将来像から逆算して作成

    星原康一  [2010/02/02]

    先ごろ、日本初の"経営学士が取得できる"4年制オンライン大学「ビジネス・ブレークスルー大学」が1期生の願書受付を開始した。学長を務めるのは経営コンサルタントとして著名な大前研一氏。カリキュラムも、一般の大学に比べて実際のビジネスを意識した内容になっている。

    ビジネス・ブレークスルー大学のトップページ

    以下、同大学について簡単に紹介しよう。

    未来のグローバルリーダーのための経験の場

    ビジネス・ブレークスルー大学は、「10年、20年、30年後に業界をリードする人材を育てるため」(ビジネス・ブレークスルー大学院大学 大学設置準備室 チーフマネージャー 宇野令一郎氏)に創立された大学だという。

    運営するのは、大前研一氏が代表取締役を務める株式会社ビジネス・ブレークスルー。同社はすでに、MBA(経営管理修士)が取得できる、社会人向けオンライン大学院「ビジネス・ブレークスルー大学院大学」を運営しており、そちらで即戦力となる人材教育を手掛けている。

    そのビジネス・ブレークスルーが、18歳以上を対象に、腰を落ち着かせて人材を育てる教育機関として設立したのがビジネス・ブレークスルー大学である。新しい産業を興すグローバルリーダーの育成という命題の下に、大前氏が格子を作り、国内の大手企業約50社を回りながら、実際の経営者の声を反映させて、カリキュラムが作成された。

    ビジネス・ブレークスルー大学院大学 大学設置準備室 チーフマネージャー 宇野令一郎氏

    同大学の最大の特徴は、オンラインのみによる修学で文部科学省認可の大学卒業資格「学士(経営学)」が取得できる点。入学資格は、高等学校や専修学校の高等課程の卒業者はもちろん、「個別の入学資格審査により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者」でも、試験に合格すれば入学できる。「高い偏差値を持つ人間よりも、大きな情熱を持つ人間のほうが優れた経営者になれるケースが多い」(宇野氏)と言い、偏差値教育に染まっていない人材にも期待をかけているようだ。

    用意されている学科は、「グローバル経営学科」と「ITソリューション学科」の2つ。いずれも明日を担う経営者の育成という点に軸足を置いており、ITソリューション学科についても単にIT知識を教えるのではなく、経営に活かすITという側面から基本や"活用法"などが学べる内容になっている。

    カリキュラムは将来像から逆算して作成

    ビジネス・ブレークスルー大学が特に自信を持っているのがカリキュラムである。

    内容は、未来のリーダー像を明確にした後、そこに必要なスキルを洗い出すというプロセスを経て決められた。この点が、一般の大学と異なる大きな特徴であり、「一般の大学では、教授が教えたいことを教えているだけなのに対し、ビジネス・ブレークスルー大学では、将来像から逆算して必要なものが身に付くように授業を組んでいる」(宇野氏)という。

    前述のとおり、カリキュラムの作成には、大手企業の経営者が協力している。さらに、産業能率大学や城西国際大学、法政大学など、さまざまな大学から生徒を借りて、試験的に授業を行い、そのフィードバックも盛り込んでいる。

    こうしたステップを踏んだこともあり、経営者からの同大学に対する期待は大きい。実際、「早くも、大前氏と面識のある大手企業のトップから、卒業者を採用したいという声をたくさんもらっている」(宇野氏)という。「大前氏も、"返品あり"という前提で、各企業に積極的に卒業者を提供していく考え」(宇野氏)のようだ。

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