【レポート】

Appleはどうやってリーク情報をコントロールしているのか?

1 元Apple社員が明かす、リーク情報制御

 
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新製品に関する発表をいっさい行っていないにもかかわらず、なぜか噂だけが先行して新製品像が作り上げられ、実際に製品が発表されてみると噂と大きく違わなかった - こんな経験はないだろうか? その場合、噂の出所は秘密主義を堅持するメーカー側によってリーク情報がコントロールされていると考えていいかもしれない。元米Appleのあるマーケティングマネージャが、同社のこうした手法について興味深いエントリーを自身のBlogに投稿している。

このAppleのリーク情報制御に関する話題を提供しているのは元Apple従業員のJohn Martellaro氏で、Mac ObserverのBlogに「How Apple Does Controlled Leaks」という名称のエントリーで記している。発端となったのは5日付けで米Wall Street Journalが公開した「Apple to Ship Tablet in March」という記事で、同氏によれば、これはAppleがリーク情報をコントロールする際に使う手法の特徴が端的に表れているという。

リーク情報の提供方法

Appleは、しばしば非公式の形で情報を外に出す必要に迫られ、過去何年にもわたってこうした手法を用いてきており、これがAppleの「未発表の製品に関してはいっさい話さない」という同社の一定した評価を守ることにもつながっている。実際、同氏がシニアマーケティングマネージャとしてAppleに在籍していたころ、こうしたコントロールされたリーク情報の提供を行うよう指示されていたという。その方法とはこうだ。あるとき上級幹部が同氏のところへとやってきて、こう持ちかけてくる--。

「われわれはこの特定の情報を出したいと思っている。ジョン、君は外部の大手メディアに信用できる友人はいるかい? もしそうならその友人を呼んで話すんだ。何気なくこの話題を出して、もしこの情報が報道された場合に素晴らしい成果を出せるように。ただし電子メールは使っちゃいけない」。

同氏によれば、この手の情報の外部への持ち出しにおいては、対面での会話や電話を通してのみ行われるという。電子メールや紙といった媒体に足跡を残さないことで、Appleとメディア双方の信頼性が保たれるからだ。例えばApple側にしてみれば、お決まりの「噂に対するコメントはできない」のフレーズで追加取材や外部からの非難を一蹴できるし、メディア側では情報提供ソースの秘匿で両者の存在を守ることができる。一挙両得の方法だ。

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インデックス

目次
(1) 元Apple社員が明かす、リーク情報制御
(2) リーク先の人物選定

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