【レビュー】

生まれ変わった高機能メーラ"Thunderbird 3"をビジネスシーンで活用する

1 強力な検索機能とIMAP改善は採用の価値あり!

    後藤大地  [2010/01/07]

    2009年12月9日、Thunderbird 3がリリースされた。2年半ぶりのメジャーアップグレードで、さまざまな改善とパフォーマンスの向上が実現されている。エンタープライズでの利用が検討できるバージョンといえる。以下、主な新機能を挙げておく。

    • 高速化と高性能化された全文検索エンジン
    • Gmailの統合
    • 添付ファイルつけ忘れ警告機能
    • タブUIの提供
    • アーカイブフォルダの提供
    • スマートフォルダの提供

    Thunderbird 3実行例(FreeBSD 9-CURRENT/amd64で動作) - マルチプラットフォームなので、Windows、Mac OS X、UNIXなどさまざまなプラットフォームで利用できる

    Thunderbird 3実行例 - リストを選択すると内容の流れが要約して表示される。アーカイブフォルダへの登録も可能。Thunderbird3における改善点は多岐に渡る

    Thunderbird 3独自の機能もあるし、さまざまな新機能が追加されているが、GmailやMac OS XのMailアプリケーションなど、既存のメーラですでに実現されているものが多い。Thunderbirdが先導する新機能というよりも、人気のあるメーラ機能を取り込んでまとめたものがThunderbird 3といえる。

    ではThunderbird 3における最大の注目ポイントはというと、検索機能の高速化と強化、それにIMAPの改善にある。この2つの目的のためだけにThunderbird 3を利用するというのは、それだけで十分に魅力的だ。

    Thunderbird 3検索機能の利用例 - タイムライン、絞り込みフィルタ

    絞り込んだ結果からリスト表示

    メーラ主導で業務を管理しているユーザは意外と多い。特に年配の方ほど、メールをそのままプロジェクト管理に使ったりしている。そしてフォルダ分けを行わず、INBOXにひたすらPOP3で取得したメールを突っ込んでいくのもよく見られる光景だ。数万から数十万もメールが溜まっているなら、Thunderbird 3の検索機能はもうそれだけで利用する価値がある。

    もうひとつはIMAPのハンドリングが改善されたことだ。Thunderbird 2のIMAPハンドリングはおかしな挙動を見せることが多く、ヘビーユースには耐えかねる面があった。Thunderbird 3ではそのあたりが改善されている。すべてローカルに同期して高速検索の対象にもできる。アクティビティマネージャで今何が行われているのか確認できるのも助かる。

    欲しい機能がなくて困った場合、意外に役立つのがアドオンだ。Thunderbird向けのアドオンはAdd-ons for Thunderbirdにまとまっているだけでも1,200ほどのアドオンが提供されている。Firefoxほどの数はないが、特定の機能を追加したい場合に役に立つ。

    Thunderbirdにもアドオンが揃っている

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