【インタビュー】

2010年代の初夢 - 中須賀教授が語る「超小型衛星」の未来

1 大学・高専が衛星を開発

    大塚実  [2010/01/01]

    「超小型衛星」というものが今、熱い。本当に熱いのだ。何と言っても、一辺わずか35cmの立方体、大学が開発したこのサイズの人工衛星が、地球を飛び出し、金星に向かうような時代なのだ―――。

    注:衛星の世界では、数百kgのものでも「小型」と呼ばれるため、それ以下のものを「超小型衛星」として区別する。しかし、明確な定義があるわけではない

    この衛星――地球を周回するわけではないので厳密に言えば"人工衛星"ではなく"人工惑星"になるが、慣例として"衛星"と表現する――を開発しているのは大学宇宙工学コンソーシアム(UNISEC)。2002年に設立されたNPO法人で、この団体には40を超える大学・高等専門学校(高専)の研究室が参加している。

    これまでに、実際に10機を超える衛星が、UNISEC所属の大学・高専によって開発され、軌道上に打ち上げられた。もともとは教育から始まった取り組みであるが、大学発の衛星開発ベンチャーが立ち上がるなど、今後、産業に繋がりそうな勢いもある。

    UNISEC関連の衛星プロジェクト
    打ち上げ 衛星名 開発大学・高専
    2003年 XI-IV
    CUTE-I
    東京大学
    東京工業大学
    2005年 XI-V 東京大学
    2006年 Cute-1.7+APD
    HIT-SAT
    東京工業大学
    北海道工業大学
    2008年 Cute-1.7+APDII
    SEEDS
    東京工業大学
    日本大学
    2009年 PRISM
    STARS
    KKS-1
    SPRITE-SAT
    東京大学
    香川大学
    東京都立産業技術高等専門学校
    東北大学

    これまでの10年はどうだったのか。そして、これからの10年はどうなるのか。2010年という節目を迎えた今回、UNISECの中須賀真一理事長(東京大学教授)に、超小型衛星について話を聞いた。

    UNISECの理事長で東京大学 大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻 教授の中須賀真一氏

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