数年前から、"朝ごはん"が見直されている。朝食をとることで集中力やヤル気がアップするといった報告もある。また、手軽なスタイルとして自宅以外で朝食をとる"外朝族"も増えているという。そんな外朝族に支持されている店が「たまごん家(ち)」。夜は全品305円の居酒屋業態だが、7時から営業し、朝食スポットとしても注目を集めている卵かけごはんの店である。

東京・日比谷「たまごん家」(11坪・24席)

同店は今年10月、東京・日比谷にオープン。メニューは朝、昼、夜と少々構成を変えていき、まず朝は7時から味噌汁と海苔がセットになった「卵かけご飯」(305円)がメイン。220g(プラス53円で大盛り300g)とボリューム満点のつやつやごはんは、かの有名な魚沼にほど近い信州・木島平で育てられ、大粒のもののみを選別したスペシャルなコシヒカリ「一番開花」である。

朝7時から夜11時まで食べられる「卵かけご飯」(305円)。写真左はトッピング「山形名物ネバトロ(だし)」(105円)をプラス

卵は、整備された養鶏場で育ち、サルモネラ菌などの心配がないという富山・仁光園の「安心たまご」。付いてくる海苔は、正しくは"粒海苔"。熊本県漁連が開発した「まる干し粒のり」のことで、海苔を粗く切って小さな粒状に乾燥させたもの。卵と混ぜてもカリッとした食感が残る。醤油も、化学調味料等を使わず昆布の風味をきかせた無添加醤油と、すべてがこだわりの食材なのだ。

さらに、卵かけごはんのトッピングも52円から9種類用意。「しらす」(84円)や「明太子」(105円)、「鮭ほぐし」(52円)、「納豆」(105円)、「とろろ」(105円)といった定番のごはんのお供に加え、「山形名物ネバトロ(だし)」(105円)も。"だし"とは山形の郷土料理で、キュウリやナスといった夏野菜を細かく刻み、醤油などで味付けしたもの。シャキシャキした食感と、さっぱりとした旨みが卵の濃厚さによく合い、一層ごはんが進むのだ。