【インタビュー】

プロに聞く"最低限"の身だしなみ - 「スーツは紺がベスト」な理由

「忙しくて服になんかかまってられない!」「いつもの格好でいいじゃん」「僕は社内勤務だから……」と社会人の基本としての身だしなみをキチンとしていなかったり、ビジネスマンの"戦闘服"であるスーツをテキトーに選んだりしていませんか?

近年は自分の見た目に気を遣う男性が多いのですが、それが他者から見てよい印象なのか、不快を与えていないか、客観的に捉える事は大変重要な事です。周囲によりよい印象を与える服選びや身だしなみにはコツがあります。そうした、いわゆるセルフ・イメージコントロールを上手にできる人は、仕事でもプライベートでも充実した日々が送れるのではないでしょうか。

本企画では、さまざまな年齢、立場の人々のイメージを変えるプロフェッショナルとして活躍中で、パーソナルカラー診断や骨格別のファッションコーディネートも行っている、イメージコンサルティングサロン ユミの代表、福島由美さんにアドバイスをいただき、スーツ選び、身だしなみのコツをお伝えしていきます。

PROFILE : 福島由美(ふくしま・ゆみ)
イメージコンサルティングサロン ユミ代表。青山学院大学卒業後、リクルートに入社。広告企画営業を務める傍ら、婚礼司会・YOUテレビキャスター・マナー研修講師としても活動。2008年に起業、青山にサロンをOPEN。現在は、女性を魅力的に変身させるイメージコンサルタントとして、パーソナルカラー診断・カラーセラピー・骨格タイプ別ファッション診断・メイクアップ・表情筋ストレッチ・マナー・立ち居振る舞い・ウォーキング・話し方のトータルイメージアップ指導を行う。トレンダーズ 女性起業塾講師。4歳女児の母。
著書には『売れる「セールストーク」と売れない「説明」』(秀和システム)、『イラストで徹底解説 「売れる商談」にするためのセールストーク 実践のルール』(秀和システム)がある。

今回は、福島さんのアドバイスにそったスーツスタイルの提案として、紳士服大手のコナカが新たに"ジェネラル・スーツブランド"をコンセプトにオープンした「KONAKA THE FLAG(コナカ・ザ・フラッグ)」にご協力いただきました。そして、リアルなモデルとして、最近までIT系企業のビジネスマンでもあった、iPhone/iPod情報マガジン「iPod Style」を主宰する戸津弘貴さんにご登場いただきます。

店舗名 : KONAKA THE FLAG
住所 : 東京都港区新橋2-18-9
営業時間 : 11時~21時

長いビジネスマン生活で着慣れたスーツだけど、袖を通すのはひさびさ、という戸津さん。ダサイわけではないけど、どこか地味な印象の格好で登場。さて福島さんのアドバイスとKONAKA THE FLAGの品揃えでどこまで変身できるか!?

第1回目はスーツスタイルの基本であるスーツ選びをお届けします。

スーツ選びでまず大事なのは「色」です。スーツというと無難にグレーのスーツを選んでしまう事が多いと思います。確かにシャツやネクタイも色、柄ともに合わせ易いのですが、本当にそれでいいのでしょうか? 福島さんは最初に選ぶスーツの色として「紺を選ぶべき」と言います。紺のスーツとグレーのスーツのどこが違うの? どちらも地味な色では? と筆者も不思議に思うのですが、ここには大事な意味があるようです。

「色はスーツを選ぶ上で重要な要素のひとつです。さまざまな色や柄がスーツ生地にはありますが、最初にチョイスするのは紺がベストです。そして、紺の中でも特に濃紺がいいでしょう。それは紺という色には"誠実"という意味があるからです。ビジネスマンは、「誠実」なイメージを他者に与えることがとても大事ですよね。」

まずは紺のスーツ(以下、いずれもロンドンのソーホーにあるテーラー「JOHN PEARSE」)。紺という色はまっすぐで清潔な印象を与えますね。スーツ 30,000円 / JOHN PEARSE BE ANEW(KONAKA THE FLAG)

アップで見るとこんな感じ。試着前と後では男ぶりどころか信頼度も上がったような……(戸津さん、ゴメンなさい)

福島さんのお話を伺うと、たしかに紺のスーツがビジネスの大事な場面で重要な役割を果たしてくれそうに思えます。極端な話ですが、自分がたとえ誠実な態度で接していても、スーツがラメラメだったり、ピンクだったりしては、その真意は伝わらないでしょう。とはいっても、年がら年中、紺のスーツでは、年中同じスーツを着ているように見えてしまわないでしょうか……。

「スーツは同じものを毎日着ずに定期的に休ませたり、クリーニングにも出したりしなければなりませんので、社会人一年生であっても、最低でも3着はスーツを用意して着回すのがよいでしょう。スーツの色ですが、基本は紺ですが、すべて紺でなければならないという事ではありません。3着のうち1着が紺の無地で、2着目は、紺の地模様にストライプが入っているようなもの、3着目はダークグレーがおすすめです(夏は薄いグレーでもOKです)。」

同じ紺だがネクタイを変えるとまた違った印象。合わせるシャツとネクタイについては次回お伝えする

3着目には地模様にこんなストライプが入ったものをチョイスしてもOK。ネクタイを替え、胸元にポケットチーフがあれば、このままパーティの席でも浮かないぞ。スーツ 40,000円 / JOHN PEARSE BE ANEW(KONAKA THE FLAG)

過激に主張せずに控えめに、個性を出していく、といったところでしょうか。

もうひとつの重要なポイントが「骨格」です。スーツのように細部に至るまでサイズ合わせができる服は、一度体に馴染めばこれほど快適なものはありません。ところが、逆に体のサイズに合っていないスーツほど着心地の悪いものはないですよね。

「私はスーツを選ぶ際の重要なポイントとして、骨格にあったものを、というアドバイスをさせていただいています。ボタンも2ボタン、3ボタンかは体格に合わせて選びます。ジャケットの合わせはシングルが基本でしょう。」

スーツには大きくわけて、ブリティッシュ、イタリアン、アメリカンの3つのスタイルがあるのですが、それぞれスタイルにあった体格があると福島さんは指摘しています。

「胸板が厚いスポーツマン体型にはアメリカン、比較的、体の厚みが薄い場合はブリティッシュかイタリアン。なで肩の方はイタリアンで3ボタン、肩ががっちりした方はブリティッシュで2ボタンなど。もし、ご自分の骨格がわからないという方はショップのスタッフに相談するのがいいですね。」

今回、KONAKA THE FLAGの湖中龍介店長に福島さんのアドバイスに基づいたコーディネートをお願いしたのですが、どんなリクエストにも確実に、そして素早く対応していただきました。たしかに福島さんのおっしゃるように、ショップスタッフに相談するのが、いいスーツを手にする近道だな、と実感しました。

「この他に生地の素材も重要です。冬はウールがいいですし、夏は麻をチョイスする事もできますが、サマーウールがシワにもなりにくく、いいですね。」

最後にもっとも重要なのは着こなしです。スーツを着こなすのに重要なポイントはサイズが合っている事、と福島さんは指摘しています。

「肩が出過ぎたり、袖丈が足りなかったりすると、みすぼらしく見えてしまいます。また、スーツの着丈には多少の流行もあるのですが、基本的にはお尻が半分ぐらい隠れるかどうかがいいでしょう。パンツの裾はジャケット同様、シングルが基本ですね。パンツの裾の長さは踵(かかと)が隠れるぐらいがいいと思います。よく座っている時に、すね毛が見えている人がいますが、これはいただけません。そうならないように、ソックスはハイソックスを選んでいただきたいですね。」

販売店のスタッフにきちんとサイズをとってもらうと、上の写真のようにベストな袖丈のバランスになります。スーツ 40,000円 / JOHN PEARSE BE ANEW(KONAKA THE FLAG)

次回はスーツにあった、シャツ選びについてお届けします。

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