2010年は「第2の開港」の年

横浜市は7日、横浜観光の魅力を紹介するプレス向けパーティー「横浜発表会2010」を、羽田空港第一旅客ターミナルで開催した。発表会には、2009年8月に横浜市長に就任した林文子氏も参加し、横浜ならではの巨大月餅とジャンボシュウマイのカットなども行われた。

横浜発表会は、2006年から東京で開催しており、今回が4回目。2010年を、今年開港150周年を迎えた横浜が新たなステージに羽ばたく「第2の開港」の年と位置づけ、今回、羽田空港第1旅客ターミナルビル6階のギャラクシーホールで開くことにした。

発表会の冒頭では、林市長があいさつ。2010年10月に羽田空港の再国際化、2010年11月に開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)が横浜市で開催されることで、同年は「国際観光都市としての横浜市を知ってもらういい機会」と話した。さらに、「ハマっ子はおもてなしの精神に富んでいる。横浜ならではの地域資源を知ってもらい、魅力を再発見してほしい」と報道陣に呼びかけた。

「未来の横浜を羽ばたかせる」として、林文子・横浜市長とキャビンアテンダント(CA)4人が、「横浜発表会2010」の開会宣言をした

林市長のあいさつの後、日本航空(JAL)と全日空(ANA)のキャビンアテンダント(CA)がそれぞれ2人登場し、林市長とともに、元町商店街でのショッピングやみなとみらいの夜景など、横浜の魅力について話した。その後、林市長が壇上に設置された飛行機の操縦桿を握り、「未来の横浜を羽ばたかせる」として、発表会の開会宣言を行った。

林市長はさらに、横浜市緑区在住38年の藤巻幸夫氏と、「横浜の魅力再発見」と題するトークショーを行った。藤巻氏は、伊勢丹や福助、イトーヨーカ堂などビジネス界で活躍、最近は森アーツ美術館「アーツアンドデザインショップ」で海外の顧客を意識した藤巻商店を展開している。

トークショーでは、学生時代から通っていたバーやお気に入りのイタリア料理店を紹介し、「こんなにおいしいんだ、というところがたくさんある」などと話した。一方、林市長も、31歳の頃から横浜に住んでいることを明かし、「横浜は農業がさかんで、田んぼや畑を大事にしている。小松菜やほうれん草の出荷は日本有数」と述べた。また、「150年前の開港以来、物始め、事始めが多く素晴らしい。そういったところがなんとなく伝わっていない気がする」と話し、より一層、横浜をアピールする意欲を示していた。

トークショーの後登場した直径1メートルの"巨大月餅"

横浜の名店がつくった巨大月餅とシュウマイが登場

トークショーの後、林市長と藤巻氏が参加し、直径1m、重さ65kgの巨大月餅(ローズホテル横浜/重慶飯店提供)と、直径30cm、高さ25cmのジャンボシュウマイ(崎陽軒提供)のカットを行った。ジャンボシュウマイの中からは、通常サイズのシュウマイ150個がコロコロと登場。なお、ジャンポシュウマイには5kgの肉が使われたとのことだ。

林市長と藤巻氏が参加してカットされたジャンボシュウマイ

シュウマイと月餅はカット後、発表会会場横に設けられた25の出展ブース「リトルヨコハマ」で、来場者にふるまわれた。出展ブースではほかにも、明治時代からあるという、ウォッカとジンをベースにオレンジジュースやざくろのシロップなども加えたホテルニューグランドのカクテル「ヨコハマ」や、横浜ガストロノミ協議会が作った玉ネギをたっぷり使ったハヤシライスなどもふるまわれ、横浜が日本有数の「グルメの街」であることをアピールしていた。

ホテルニューグランドのカクテル「ヨコハマ」

玉ネギをたっぷり使ったハヤシライス